犬が飼い主をじーっと見つめる理由

犬の飼い主であれば、愛犬からじーっと見つめられることがよくあるかと思います。「どうしたの?」「なあに?」と声をかけますよね。
犬が飼い主をじーっと見つめることには、本能・感情・学習などの意味が含まれていることがあります。
人間の言葉を覚えることはあっても、話すことができない分、じーっと見つめることも犬にとってはコミュニケーション手段のひとつです。
1.安心している
犬が飼い主をじーっと見つめるのは、安心しているからです。
安心できる相手だからこそじーっと見つめたくなるのです。アイコンタクトと言いますが、“安心して過ごしているから心配しないで大丈夫だよ”と伝えたいのではないでしょうか。
安心してじーっと見つめてくるときの愛犬の表情は、穏やかでリラックスし、目を細めたり、眠そうにしたりしていることがあります。
2.愛情を表現したい
犬が飼い主をじーっと見つめるのは、愛情を表現したいからです。
犬と飼い主が見つめ合うと、オキシトシンというホルモンがお互いに分泌されます。これは、幸せホルモンとも呼ばれており、心が安定するホルモンです。
じーっと見つめることで「大好き♡」という気持ちを伝えたいのです。
3.「まだかな?」と確認したい

犬が飼い主をじーっと見つめるのは、「まだかな?」と確認したいからです。
「お散歩はまだ?」「おやつはもらえる?」「一緒に遊ぶ?」「今日はお出かけしないの?」など、確認したいことは様々にあります。
お散歩はまだ?と確認したいのは、いつもお散歩に行く時間やタイミングが近づいているからかもしれません。
何かに夢中になっているとき、愛犬からじーっと見つめられることで、「あ、もうお散歩に行く時間だ!」と気づくこともあるのではないでしょうか。
4.不安や緊張を感じている
犬が飼い主をじーっと見つめるのは、不安や緊張を感じているからです。
不安や緊張を感じたとき、犬が飼い主をじーっと見つめるのは、安心感を得たいからです。落ち着かず、そわそわとした様子が見られることがあります。
不安そうな愛犬がじーっと見つめてくるときは、笑顔を見せたり、体を撫でたり、優しく声をかけてあげると安心できるでしょう。
5.行動を観察している
犬が飼い主をじーっと見つめるのは、行動を観察しているからです。
とくに表情を変えることなく、ただただじーっと見つめているのではないでしょうか。飼い主の動きに合わせて、犬の視線も動くのではないでしょうか。
飼い主の行動を観察することで、これから起こることを予測していることがあります。
飼い主の毎日の行動を観察することで、お散歩の時間やごはんの時間など、ルーティンができあがることもあります。
犬が凝視してきたときの注意点

不安・緊張・恐怖が高まっている可能性があります。体にグッと力が入っていませんか?耳を後ろに倒したり、しっぽが下がったりしていませんか?体を震わせることもあるかもしれません。
呼吸が荒くなったり、パンティングが激しくなったりするときは、興奮のサインです。原因や対象から犬を引き離し、落ち着かせる対応をしましょう。
まとめ

犬が飼い主をじーっと見つめる理由を5つ解説しました。
- 安心している
- 愛情を表現したい
- 「まだかな?」と確認したい
- 不安や緊張を感じている
- 行動を観察している
愛犬の気持ちをより明確に知りたいときは、じーっと見つめてくること以外の仕草・態度・行動・表情・体の動きなどから読み取ってみましょう。
じーっと見つめてくる犬を見つめ返したとき、スッと視線を外したり、顔をそむけたりすることがあります。
少しの警戒心や不安や緊張があるのでしょう。こんなときは無理に見つめない方がお互いに安全でしょう。



