犬に絶対NGな『冬の食材』4選 万が一食べてしまった場合の危険な症状や対策まで

犬に絶対NGな『冬の食材』4選 万が一食べてしまった場合の危険な症状や対策まで

冬はおうちで温かい食卓を囲む機会も多いですが、愛犬には有害な食材もあるので要注意。愛犬とおいしく楽しく冬を過ごすためにもしっかり知っておきましょう。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

️絶対NG!犬に与えてはいけない冬の食べ物

ネギ

ネギ

もはや言うまでもありませんが、ネギは犬にとっては天敵と言っても過言ではないNG食材。ネギは冬に旬を迎えるのはもちろん、鍋料理などで登場回数が大幅に増えるため注意が必要です。

ネギそのものはもちろんですが、ネギと一緒に煮込んだ鍋に入っていた別の食材やスープにもネギの成分が染み込んでいる可能性があるためNGです。

甲殻類

冬はカニやエビといった甲殻類も最盛期を迎えます。またおせちなどのお正月料理でも定番の食材であるため目にする機会も増えますが、甲殻類全般は犬にとっては避けるべき食材です。

甲殻類アレルギーはもちろん、甲殻類を継続的に摂取することでビタミンB1を破壊されたことによるチアミン欠乏症に陥るリスクもあります。生の状態はもちろん、加熱した場合であってもオススメはできません。

お餅

日本のお正月に欠かせないお餅も犬にとっては要注意の食材です。お餅は餅米からできていますから成分自体にはもちろん問題はないのですが、リスクがあるのはその粘度。お正月になると毎年のようにお餅を喉に詰まらせる事故が発生しますが、同様のことが犬にも起こりえます。

まして犬はお餅の危険性がわかりませんから、警戒心なくがっついてしまって喉に詰まらせてしまうことがあります。

カカオ

寒い季節に恋しくなるのがチョコレートやココアといったカカオ食品。カカオにはカフェインやテオブロミンという成分が含まれており、中毒症状を起こすリスクがあるため大変危険です。

犬にチョコレートは絶対NGというのはもはや犬を飼っていない人でも知っていますが、チョコレート以外のカカオ食品となると油断しがち。冷静に考えればわかるのですが、ココアなどもカカオからできていますから、ココアパウダーを使ったお菓子にも注意が必要です。

️すぐ動物病院へ!危険な症状

犬のぬいぐるみと聴診器

嘔吐・下痢

嘔吐・下痢は典型的な拒否反応の1つです。特定の食材を口にした後に唐突に嘔吐・下痢をするようになった場合、何らかの異常が起きている可能性があります。下血が混じっている場合などは特に要注意です。

元気がない

嘔吐・下痢があり、ぐったりしている、フラフラと歩く、意識がないなど全身的に見ておかしいという場合はすでに重篤な状態に陥っている可能性があります。すみやかに動物病院を受診しましょう。

時間が経ってからも油断せず

アレルギー反応や中毒症状は、その食材を摂取した直後に起きるものと思っている人も少なくないかもしれません。そのため「まちがって食べてしまった!」と気づいた直後は慌てても、愛犬がケロッとしているのを見て安心してしまうことがあります。

ですが成分によっては数時間後や半日後、あるいは1日以上経ってから異常が現れることもあるのです。油断せずに見守りをつづけることが大切です。

️愛犬と安全に食を楽しむために

テーブルのお菓子を狙う犬

キッチンには立ち入らせない

愛犬の誤食を防ぐためには、その食材に近づけないことが一番です。食材は犬の手の届かないところに置くのはもちろんのこと、可能であればキッチンには柵等を設け、犬が立ち入ることができないようにしましょう。

正しい知識を持つ

どんなに対策をとっていたとしても、飼い主さんに正しい知識がなく、犬に有害な食材を自ら与えてしまっては元も子もありません。日頃から正しい知識をアップデートするのはもちろん、愛犬に何かをおすそ分けしてあげたいと思ったら、まずいったん立ち止まって「この食材は犬に与えていいのか」を調べる習慣をつけましょう。

️まとめ

冬の室内の女性と犬

おいしいものや旬のものを食べていると、愛犬にもおすそ分けしたくなってしまうのは飼い主のさが。

ですが良かれと思って与えたものが愛犬の命を奪うようなことになっては後悔してもしきれないですよね。食材に関する知識をしっかり身につけ、愛犬と楽しい冬を過ごしましょう。

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