高齢犬が夜に寝ないときに考えられる原因4つ

1.認知症による昼夜逆転
高齢犬が夜寝なくなってしまう理由として、認知症の症状があらわれているということがあります。
犬が認知症を発症すると、生活が昼夜逆転状態になってしまうことが少なくありません。
昼間にぐっすりと眠り、夜寝なくなってしまい、夜中に家の中を徘徊したり夜鳴きしたりする様子が見られます。
認知症を発症すると、その後に完治するということは基本的にないとされています。そのため、シニア期に入る前から認知症予防を意識したり、発症後も進行を防ぐための対策を取ることが大切です。
2.運動不足
高齢犬が夜眠れない原因として、単純に「疲れていないため眠れない」ということもあります。
動物は疲労回復のためにも睡眠を取るため、心身が疲れていないとなかなか寝付けないということも考えられます。
高齢になると、体を気遣って運動量を少なくしたり散歩に行かなくなったりする飼い主さんもいると思います。しかし、年齢を重ねても健康な犬の場合は、適度な運動をさせてあげる必要があります。
若い頃と同じような運動は関節に負担をかけたり、体力に見合わなかったりしますが、運動をさせないとどんどん体力や筋力が低下してしまうため注意が必要です。
犬の年齢やそのときの体力に合わせて、運動量や内容を見直していきましょう。
3.体に痛みがある
犬がぐっすりと眠れないとき、病気や怪我によって体に痛みや不快感を感じていることも考えられます。
関節などを痛めていて寝るときの姿勢がつらくなってしまうこともありますし、寝ていても何らかの痛みでこまめに起きてしまうこともあるでしょう。
寝ようとしているにもかかわらず、寝姿勢がうまく取れない様子が見られたり、すぐに起きてしまったり、寝ながら小さな鳴き声を上げていたりする場合は、体の不調を疑ってみてください。
4.不安を感じている
高齢犬は、様々な感覚が鈍くなったり体が思うように動かせなくなったりすることから、若い頃よりも不安になりやすいといわれています。
ちょっとしたことに敏感に反応するようになったり、怖がるようになったりして、ストレスを抱え込んでしまうことも珍しくありません 。
不安感を持っていると、熟睡することがむずかしくなって、すぐに起きたりひとりで眠れなくなったりすることがあります。
健康的な生活サイクルを取り戻す対処法

高齢犬は様々な理由から、夜うまく眠れなくなってしまうことがあります。
そうした日がくり返されると生活が昼夜逆転してしまい、犬自身も心身が休まらず、飼い主さんも負担を感じてしまうと思います。
朝起きて夜眠るという健康的な生活スタイルを取り戻すためには、日中に適度な運動と脳や気持ちへの刺激になるような遊びやトレーニングをおこなうようにすることが大切です。
また、日中に眠り込んでしまっているようであれば、時々声かけをして起こしたり、外に出て覚醒させたりして睡眠時間のコントロールをしましょう。
日中に心身が程よく疲れることで、夜に自然と眠れるようになります。
また、高齢犬が不安感を持っているようであれば、睡眠環境を変えてあげるのもいいでしょう。犬のベッドを飼い主さんが見える場所に移動させるなど、安心して眠れるようにしてあげてください。
夜に覚醒してしまい、夜鳴きや徘徊などの症状が見られる状態が続くと、犬にとっても飼い主さんにとっても大きな負担となります。
そのような場合は、軽い睡眠薬や鎮静剤を処方してもらえることもあるので、一度動物病院で相談してみてください。
まとめ

近年では、犬の平均寿命が伸びて、“シニア期”を過ごす時間が長くなっています。
昼夜逆転を伴う認知症を発症する犬も増えているため、若い頃から体を動かしたり脳トレになる遊びをしたりして、それらを予防することが大切です。
また、犬も飼い主さんもシニア期を楽しく快適に過ごせるように、獣医師やドッグトレーナーなどにもぜひ頼ってみてください。



