犬が『警戒吠え』をしてしまう理由3選 考えられる心理や対処法も解説

犬が『警戒吠え』をしてしまう理由3選 考えられる心理や対処法も解説

家の前を人が通ったときや、散歩中他の人や犬に会ったとき、愛犬が吠えて困るという飼い主さんは多いです。犬はなぜ『警戒吠え』をしてしまうのでしょう?今回は犬が警戒吠えをする理由と対処法について解説します。

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犬が『警戒吠え』をしてしまう理由

サークルの中から吠えるビーグル

1.縄張り意識が強い

大昔の犬は人間の住居や食料を守る役割をして暮らしていました。現代の犬にもその性質は受け継がれ、自分の住居や仲間に危険がせまったら警戒して吠えます。

家の前を人が通ったり宅配便が来たりするだけで吠えてしまう犬は、縄張り意識が強いと考えられます。

個体差はありますが、特に番犬や護衛犬として働いていた犬種は警戒心が強く吠えやすいです。柴犬やグレートピレニーズなどがこの犬種に当たります。

また人間の狩りに同行し、吠えて獲物の場所を知らせていた犬種も吠えやすいです。ビーグルやダックスフントなどが吠えやすい犬として知られています。

2.社会化できていない

犬が人間と一緒に生活していると、家族以外の人や自然界にはない音・機械などに接することになります。

生まれたばかりの子犬は好奇心旺盛で、知らない物にも近づいていくことが多いです。人懐っこくて無駄吠えなんてしないと安心する飼い主もいるでしょう。

しかし生後7~8か月くらいから些細な物音や他の犬などに警戒しやすくなり、それまで吠えなかった犬も吠えやすくなります。

子犬の体が大きくなって成犬との区別もつきにくくなり、精神的にも成長します。自分の身を守るのは生きていく上で大事なので、それまでの行動と変わるのは正常とも言えます。

3.怖い経験をした

今まで吠えなかった犬でも、家の外や散歩中に怖い経験をすると警戒吠えをしやすくなることがあります。

他の犬に吠えられたり噛まれたりした、元々怖がりな性格で他人にベタベタ触られたなど、どんなことが怖い経験になるかは犬によって違います。

他の犬と遊んでケガをして平気な犬もいますが、それがトラウマになってしまう犬もいます。飼い主は愛犬の性格をよくわかっていなければいけません。

虐待を受けた経験がある犬も、些細なことで吠えやすいです。トラウマを克服するのは難しいですが、現在の環境に慣らして怖いものを減らしていく必要があります。

犬が『警戒吠え』をするときの対処法

ケージ内で毛布の上で寝るトイプードル

犬が安心できる場所を作る

普段愛犬を室内でフリーにし、ケージも使っていないという人は多いでしょう。しかし犬が入ると安心できる場所がないと、犬は家全体を縄張りと感じて吠えやすくなります。

吠え癖のある犬には室内にケージを設置することをお勧めします。タオルをかけて目隠しをすると視界からの情報も入りにくくなって警戒心が減ります。

犬にとって『ケージ=自室』という感覚になると、吠え始めたときにケージに入れば吠えるのをやめてくれるようになります。

飼い主に意識を集中させる

犬が散歩中に飼い主について歩き、アイコンタクトをとっていると他の人や犬が気にならなくなります。

一見吠え癖とは関係ないように思えますが、散歩中は飼い主の顔を見て指示を待つように、リーダーウォークができるように訓練をしましょう。

過保護にならない

犬が吠え始めたら『大丈夫だよ』となだめたり、抱っこをしたりする人はいますが、これは吠え癖の原因になることがあります。

『吠えたら飼い主が甘えさせてくれる』と犬は覚えてしまい、ますます些細なことで吠えるようになります。

犬が吠えたら甘えさせるようなことはせず、リードを引いて飼い主の方を向かせる、オスワリをさせるなど他のことに集中させてください。

まとめ

吠える黒柴

犬に無駄吠えをやめさせたいとき、つい犬に『吠えたらダメ』と教えてしまいます。しかしケージに入るトレーニングをする、飼い主の指示を効かせる、犬の性質を知るなど他のことも大切です。

また愛犬が吠えるからと言って他の人や犬と接する機会をなくしてしまうとますます警戒心がついてしまいます。

人通りのある場所に行って遠くから他の人や犬を眺めるだけでも、犬にとっては経験になります。難しいですが、愛犬を少しずつ人間社会に慣らしていってください。

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