️犬が寒いと感じているときのサイン

震えている
寒いときにブルブルと震えるのは人間も犬も一緒です。これは筋肉を小刻みに動かすことで体を発熱させ、体温を維持しようとする生理現象で『シバリング』と呼ばれます。
たとえ実感として寒いと感じていなくても体が本能的に寒さを感じているということですから、何らかの対処が必要な状態と言えるでしょう。
ぎゅっと丸まっている
犬がドーナツのようにぎゅっと丸まって寝ている場合も、寒いと感じていることがあります。
犬が丸くなるのは空気に触れる表面積を小さくし、体温を維持するための行動です。また丸くなることでお腹を守る意味もあります。お腹は内臓が詰まっている場所であり、大切な急所でもあるからです。
鼻や足を隠す
犬は全身を被毛で覆われていますが、被毛が生えていない鼻や足の裏は冷たさを感じやすい部位です。また鼻や肉球は同時に敏感な感覚器官でもありますから、さらけ出していると寒さを強く感じてしまうのです。
寄り添ってくる
愛犬が寄り添ってきたり布団に入ってきたりするととても暖かく、湯たんぽいらずですよね。実は犬の方も同じように感じているのかもしれません。
犬がぴったり寄り添ってきたり、膝の上に乗ってきたり、布団の中に入ってきたりして飼い主さんの体温を求めるのは、寒さを和らげようと考えている可能性があります。
️愛犬向けの寒さ対策

暖房器具を適切に使う
冬の寒さを乗り切るためには暖房器具を適切に使うのが一番です。ただしストーブやパネルヒーターなど熱源が露わなものや器具自体の温度が上がるものは火傷や火災の危険もあるため、犬向けの寒さ対策としてはやや不向きな側面もあります。
どうしても使用する場合には柵を設けるなどして犬が近づけない工夫が必要です。リスクの少ない暖房機器としてはやはりエアコンが最適でしょう。
また暖房器具を使う際に大切なのは、犬が「暑い」と感じたときに逃げられる動線をしっかり確保しておくこと。温風が直撃していたり、温まりすぎた部屋から逃げ道がなかったりすると、かえって熱中症の危険を高めてしまう場合があります。
毛布や布団を与える
暑さ対策はもはや空調に頼るしかないという側面がありますが、寒さ対策は空調機器ばかりに頼らなくてもある程度は対処が可能です。温かい布団や毛布を与えておけば、犬は必要に応じて使用して自ら暖を取ろうとします。
温かい食べものを与える
人間は寒いと温かい飲み物を飲みますが、動物は寒くてもお湯を飲むということはありません。それでも体の内側から温めてあげたいと思ったら、温かい食べものをあげるのも1つの方法です。おすすめなのは温かいスープや出汁。温かくすることで香りも立ち、嗜好性も上がります。
️まとめ

温暖な地域原産の犬種やシングルコートで被毛が短い犬種、シニア期の子にとっては日本の冬は特に過酷です。
「人間はそこまで寒く感じていないから」「犬は毛皮を着ているのだから大丈夫」と油断することなく、愛犬の様子をよく観察して最適な温度調節をしてあげることがとても大切です。



