犬のごはんは温かい状態であげるべき?

ドライフードを食べているのであれば、水分をほとんど含んでいませんので、冷える季節にも温めて与える必要はないでしょう。
ドライフードに野菜・お肉・お魚などのトッピングをするのであれば、与える直前に焼く・茹でるなどし、温かい状態のものをトッピングしてあげるとよいかと思います。
水分量の多いウェットフードを食べているのであれば、冷える季節には常温で保存していても冷たく感じられるのではないでしょうか。
ほんのりと温かい程度でよいかと思いますので、冷えたままの状態で与えるよりは、温かい状態で与えた方がよいでしょう。
冷える季節に効果的なメリット

1.香りが強くなることで食欲が増進される
犬のごはんを温めると、香りが強くなることで食欲が増進されるというメリットがあります。
ドライフードにお湯をかけてやわらかくしたごはんを与えたことがあるのであれば、香りが強くなったと感じられたことがあるのではないでしょうか。
犬は味覚よりも嗅覚を頼りに食事をします。香りが弱いごはんよりも、香りが強いごはんの方が美味しく感じられるのでしょう。
冷える季節に愛犬の食欲が低下したように感じられるときは、ごはんを温め、香りを強くしてから与えてみてください。食いつきがよくなるかもしれません。
2.消化・吸収がよくなる
犬のごはんを温めると、消化・吸収がよくなります。
とくに消化機能が衰えてしまったシニア犬の体にとって嬉しいメリットです。温かいごはんを食べると、胃や腸の温度が上がるため、消化酵素の働きが高まるのです。
冷える季節には、お腹の調子を悪くしてしまうことがよくあります。胃や腸が冷えてしまうからです。
3.胃や腸への負担を減らすことができる
犬のごはんを温めると、胃や腸への負担を減らすことができます。
寒い季節、お腹の調子を悪くしてしまうと、消化不良を引き起こすことがあります。下痢や嘔吐をするだけでなく、便秘になってしまうこともあります。
予防することを目的として、ごはんを温めてあげることは効果的なことです。
また、愛犬がお腹の調子を悪くしてしまっているときにも、食欲があるのであれば、ごはんを温めてあげましょう。
与え方の注意点

冷える季節だからといって、無理にごはんを温める必要はありません。愛犬が温かいごはんを苦手とするのであれば、常温のままでも大丈夫です。
温かいごはんを食べさせたいからとドライフードにお湯をかけると、やわらかいごはんになります。カリカリの方が食いつきがいいのであれば、カリカリのままの方が愛犬は喜ぶでしょう。
温かいごはんを与えるときは温度にも注意しましょう。ほんのりと温かい程度で大丈夫です。飼い主の手で触れて確認しましょう。
とくに水分量の多いウェットフードは温度が高くなりやすいです。ごはんの一部を確認するだけでなく、温度が均等になるように混ぜながら確認するとよいかと思います。
まとめ

犬のごはんは温かい状態であげるべきなのか、冷える季節に効果的なメリットを3つ解説しました。
愛犬の好みによって異なりますが、冷たいごはんよりも温かいごはんの方が香りが強くなるため、食いつきがよくなる傾向にあります。
胃や腸を温め、消化・吸収をよくするためにも、消化不良による体調不良を予防するためにも、犬のごはんは温かい状態であげる方がよいと言えます。
ドライフードのトッピングとして、少量の温めたウェットフードを加えてあげるのも喜んでもらえるのではないでしょうか。
もしも冷えから愛犬が体調を悪くしてしまったときは、胃や腸に負担をかけにくい低脂肪のごはんを温めた状態で与えるのもおすすめです。



