犬が『抱っこから落下』したときにすべき行動3つ ケガの危険性や異変を感じたときの対処法

犬が『抱っこから落下』したときにすべき行動3つ ケガの危険性や異変を感じたときの対処法

『犬が抱っこから落下したときにすべき行動』についてまとめました。抱っこからの落下には手術が必要なほどの大怪我を負う危険性があります。落下後の愛犬に異変を感じたときの対処法を解説します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

犬が抱っこから落下したときにすべき行動

後ろ足に触れて確認

1.犬の体を無理に動かさないこと

犬が抱っこから落下したときにすべき行動は、犬の体を無理に動かさないことです。

咄嗟に抱きかかえてしまいたくなるかもしれませんが、犬が横たわったまま動かないでいる場合や、横たわったまま鳴き声を上げ続けている場合には、そのままの体勢にしましょう。

しっかり呼吸をすることができているのか、意識はハッキリとしているのか、呼びかけには反応するのか、確認しましょう。

体を無理に動かそうとしたり、急に抱きかかえようとしたりすると、犬が驚いて暴れてしまい、余計な怪我をさせてしまうことがありますので注意しましょう。

2.体に痛みがあるかどうかを確認すること

犬が抱っこから落下したときにすべき行動は、体に痛みがあるかどうかを確認することです。

抱っこから落下した後、犬が元気に歩き回ったり走り回ったりすることがあるかもしれませんが、飼い主のもとに呼び戻し、体に痛みがあるかどうか確認しましょう。

痛がっている場合には、キャンッ!と甲高い声を上げたり、触れる手を噛もうとしたり、嫌がる仕草を見せることがあります。

3.外傷や出血があるかどうかを確認すること

犬が抱っこから落下したときにすべき行動は、外傷や出血があるかどうかを確認することです。

犬の皮膚は被毛で覆われているため、外傷や出血を見逃してしまいやすいです。全身の被毛をめくって外傷や出血の有無を確認しましょう。

軽い出血がある場合には、傷口に清潔なガーゼやタオルを少し強めに押し当てます。しばらくすると出血が止まるので、動物病院へ急ぎましょう。

止血した後も感染症などの恐れがあるため、必ず動物病院へ行きましょう。

犬が抱っこから落下したときのケガの危険性

後ろ足の触診、柴犬

小型犬の場合では、脱臼や骨折の危険性があります。少しの落下であっても油断してはなりません。

頭から落下してしまった場合では、頭部を床や地面に強く打ち付けてしまっている可能性があります。脳震盪、頭蓋骨骨折、内出血などの危険性があります。

落下したときに胸やお腹を強く打ち付けてしまった場合では、内臓に損傷を負ってしまっている危険性があります。外見では見逃してしまいやすいです。

手足が短く胴が長い犬種である場合では、脊椎を損傷してしまっている危険性があります。背骨への衝撃が強かったとき、その衝撃によって椎間板ヘルニアを発症することもあります。

落下後の愛犬に異変を感じたときの対処法

車内、クレートにチワワ

異変を感じたときは、とにかく動物病院へ急ぎましょう。落下後、数日経ってから犬の様子に異変を感じることがあります。

体の内部に負った損傷は飼い主では確認することができず、状態が悪化してからあらわれることがあるためです。

体のどの部分を痛がっているのかによって異なりますが、犬の体がしっかり安定するように抱きかかえ、動物病院へ急ぎましょう。

犬の基本的な抱っこの仕方は、中型犬や大型犬の場合では、胸の下とおしりの下に両腕を通すようにします。

超小型犬や小型犬の場合では、片方の腕をお腹の下へ通すようにして胸の辺りを支え、もう片方の腕を股の間から通すようにしてお腹の辺りを支え、犬の体が水平になるようにします。

クレートや車の座席に寝かせるときは、移動中に暴れることがないよう、車を運転する人以外に、愛犬に付き添う人がいると安全です。

まとめ

抱っこ散歩、ダックス

犬が抱っこから落下したときにすべき行動を3つ解説しました。

  • 犬の体を無理に動かさないこと
  • 体に痛みがあるかどうかを確認すること
  • 外傷や出血があるかどうかを確認すること

落下事故を防ぐために必要なことは、犬を正しく抱っこすること、幼い子供に犬を抱っこさせないこと、抱っこ嫌いの犬を無理に抱っこしないことです。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。