犬の『ヒゲ』にやってはいけない絶対NG行為4選

犬には口周りにヒゲがいくつも生えています。そんな犬のヒゲには重要な役割もあるので、下手にいじってしまうとストレスになることも……。ここでは、犬のヒゲにやってはいけない絶対NG行為を紹介します。
1.ヒゲを引っ張る
犬のヒゲは、単に顔周りについているものではありません。しっかり根本から生えているので、引っ張ってしまうと痛みを感じます。
強く引っ張ってしまうと強い痛みが伴い、顔周りを触れられることに抵抗感を覚えるようになる犬も多いでしょう。今後の信頼関係のためにも、愛犬にストレスを不用意に与えないためにもやめてください。
2.ヒゲを抜く
ヒゲが長くなってくると、人間の毛を抜く感覚で抜こうとする人がいます。しかし、犬のヒゲは根本からしっかり生えているため、抜くどころか引っ張るだけでも強い痛みを感じるのです。
ヒゲを無理やり引っ張って抜こうとしてしまうと、耐え難いほどの痛みに襲われますし、抜けてしまえば出血を伴うこともあります。皮膚炎などのトラブルにつながる恐れもあるので、絶対にやめましょう。
3.不用意にヒゲを切る

犬のヒゲが長くなってくると、「そろそろカットしてあげた方がいいのでは」と思う方もいるでしょう。しかし、何の知識もなしにヒゲをセルフカットするのは控えてください。
犬のヒゲは重要な感覚器官であり、それを失うと犬が空間認識などで混乱する可能性があるため、切ろうとハサミを近づけた瞬間、反射的に犬が舌を出し、傷つけてしまう恐れがあります。
また、短く切りすぎてしまうと生活に支障をきたす恐れもあるので、不用意に切ることは控えるべきでしょう。
4.不用意に触れる
犬のヒゲは、場所によっては「触られた」と感じます。大切なヒゲを触れられることに抵抗感を覚える犬は多いので、むやみに触れているとストレスを与えかねません。
したがって、不要なストレスを与えないためにも、なるべく犬のヒゲには触れないように気をつけてあげましょう。
犬のヒゲは絶対にカットしてはいけないの?

犬のヒゲは不用意にカットすべきではないと話をしましたが、絶対に切ってはいけないというわけではありません。長すぎると犬自身が邪魔に感じたり、衛生的にも埃がつきやすくなるなど問題が生じることもあるでしょう。
しかし、知識や技術のない人がセルフカットしようとすると、深く切り過ぎてしまったり、口周りを傷つけてしまう恐れがあります。
そのため、長くなってきたら動物病院やトリマーに相談し、プロの手によってカットしてもらうのが安全でしょう。可能であれば、その際にヒゲのカットの仕方を教わると、家でセルフカットしやすくなりますよ。
犬のヒゲが持つ重要な役割とは

最後に、犬のヒゲが持つ重要な役割について紹介します。
犬のヒゲの根元には神経が通っているため、感覚器官としての役割があります。視力が弱い分、ヒゲが触れる感覚で障害物の有無や道幅の狭さなど、周囲の状況を把握することも多いです。
また、風や空気にヒゲが触れることで、平衡感覚をサポートする役割もあると考えられています。ヒゲが感知する平衡感覚によって、俊敏な動きや方向転換が可能になっている側面もあるようです。
このように犬のヒゲは日常生活においても重要な役割を果たしています。むやみに切ったり引っ張ったりすると、感覚が掴みにくくなる恐れもあるので気をつけてください。
まとめ

いかがでしたか。犬のヒゲは重要な感覚器官の役割を果たしています。むやみに引っ張ったり触れたり、不用意に切ってしまうと生活に支障をきたす恐れもあるので、カットが必要な場合はプロにお願いしましょう。



