犬がやりがちな『珍行動』5選

1.何もない場所を見つめる、吠える
愛犬が部屋の壁をジッと見つめていたり、誰もいない場所に向かって吠えたりしている姿を見たことはありませんか?
そのような不思議な行動を見ると、人間には見えない何かが見えていたり聞こえていたりするのかもしれないと感じることもあるのではないでしょうか。
犬が霊など実体のないものの存在を感じたり、目視したりしているかは定かではありません。しかし、紫外線や赤外線のように、人間に見えないものが虫や動物には見えていることもあるため、そういった不思議なことがあってもおかしなことではないでしょう。
また、人間にはよく見えないほど小さなほこりや素早く動く虫を目で追っている可能性もありますし、外からかすかに聞こえてくる音に反応していることも考えられます。
2.お尻を振って歩く、スキップする
犬の歩く姿を見て、「普通とは少し違う」と感じることはありませんか?
お尻を左右にぷりぷり振って歩くような姿やまるでスキップするような様子を見て、つい笑ってしまった飼い主さんも 珍しくないと思います。
楽しくなってテンションが上がりすぎてそういった動きをする犬もいますが、それが一時的なものでない場合は少し注意が必要です。
お尻を左右に振るように歩いたり、スキップのような歩き方をしたりするとき、股関節やひざ関節に異常が起きている可能性があるためです。
特に大型犬に多い「股関節形成不全」や、犬種を問わず発症する「膝蓋骨脱臼(パテラ)」の症状としてあらわれやすい症状のため、気になる場合は注意深く観察しましょう。
3.眠っているのに激しく動く
犬が寝ているとき、まるで走っているかのように足をバタバタと動かしたり、ムニャムニャと寝言を言ったりすることもめずらしくありません。
このような行動の要因は、夢を見ていたり脳内の情報を整理したりしていることだと考えられています。
心身が疲れている可能性もあるので、このようなときは無理に起こさずしっかりと休ませてあげましょう。
4.お尻を引きずって歩く
犬が地面にお尻をつけたまま、こすりつけるようにして歩く様子を見せることがあります。
おかしな動きなので、つい笑ってしまうこともあると思いますが、多くの場合お尻に違和感を感じている証拠です。
うんちをした後にお尻がすっきりしていなかったり、肛門腺の分泌液が溜まっていたりするときにこうした行動をすることが多いとされています。
肛門付近に痛みやかゆみを感じている場合もあるので、お尻周りを観察して異常がないかチェックしてあげましょう。
5.壁に頭を押しつける
犬が自分の頭頂部を壁や床など硬いところに押しつけているときは、大きな病気が原因の場合があるので注意が必要です。
頭を押しつけたままジッとしている姿は、何ともユニークではありますが笑いごとでは済まない可能性があります。
この行動は「ヘッドプレス」「ヘッドプレッシング」と呼ばれるもので、脳疾患や神経系疾患により激しい頭痛や異常を感じているときにおこなうことがあるためです。
こうした様子が見られた場合はできるだけ早く動物病院を受診し、適切な検査を受けるようにしましょう。
不思議な行動のときに気をつけるべきこと

不思議な行動を何度も繰り返していたり、それ以外にも様子や行動に変化が出ていたりするときは、心身の不調が要因の可能性を疑いましょう。
特に、おかしな動きをしているときは怪我や脳神経系疾患が隠れていることがあります。また、表情や仕草の異常はストレスによる精神疾患が原因となっていることも考えられます。
日頃から愛犬の表情や行動をしっかりと観察し、少しでも異変を感じたら動物病院で相談することをおすすめします。
まとめ

愛犬がいつもとは違う行動を見せたり、おかしな動きを見せたりしたとき、微笑ましく感じることが多いと思います。
確かに犬はユニークで可愛い姿で、私たちを癒やしてくれますが、時にはトラブルが隠れていることもあるので注意しなければなりません。
愛犬の異変にできるだけ早く気がつけるように、日頃からこまめにスキンシップやコミュニケーションを取るようにしましょう。



