犬に『心を開いてもらう』方法

1.ゆっくり近づく
知らない人がいきなり近づいてきて頭や体を触ってきたら、犬はびっくりしてしまいます。人間で同じことをされたら痴漢ですよね。
犬は人間より目線が低く、人間の手が上から降ってくるように見えます。特に小型犬には人間がとても大きいので怖がられます。
犬にはゆっくり近づいて、距離をとって声をかけるところから交流を始めてください。犬が隠れたり後ずさりをしたりをして怖がっていたら、無理に近づくのはやめておきましょう。
2.ニオイを嗅がせる
犬と接するときはこちらから急に撫でるのではなく、手をグーにして差し出し、ニオイを嗅がせましょう。犬にニオイで情報収集をさせると安心します。
犬が警戒して噛みそうなときには手を差し出すのはやめてください。遠くからニオイを嗅ぐ、声を聞いて姿を見るだけでも犬には情報になります。
3.犬を直視しない・横から近づく
つい犬の顔を見て接してしまいますが、犬の世界では目を見ることは威嚇に当たります。自分に敵意がないことを示すには目を逸らすのがマナーです。
緊張している犬には正面ではなく横から近づき、犬の方から興味を持ってくれるのを待ちましょう。
4.日数をかけて接する
なかなか心を開かない犬と1日で仲良くなるのは難しいです。時間はかかるものと思って、短時間で何日かに分けて犬に慣れてもらいましょう。
保護犬で怖がってケージから出てこない犬でも、毎日近くに来てごはんをくれる人には少しずつ警戒心を解いていきます。
犬には相手のニオイや特徴を覚えて、自分に害を与えない人だと理解してもらってください。
5.外の世界に慣れさせる
狭い室内しか知らない犬はやはり知らない人を怖いと感じてしまいます。他の犬や通行人、乗り物や土など、外のニオイや音に慣れると知らない人に対しても警戒心が減ります。
犬に心を開いてもらうにはその人に慣れさせることが近道と思いがちです。しかし外のニオイや音、景色といった刺激に慣れさせることも怖いものを減らす訓練になります。
怖がって犬が散歩もできないようであれば窓の外を見せる、抱っこして短い距離だけ移動するのも良いでしょう。
懐いている人と散歩ができるようであれば、よく散歩に行って色々なコースを歩いて外の世界を見せてあげてください。
焦らず犬のペースに合わせることが大事

犬にとって頼れる人とは常に落ち着いていて、怖いことがあったときに助けてくれる人です。オドオドしていたら犬は『頼りない人』と認識してしまいます。
犬に懐かれる人は必ず犬のペースに合わせて接します。初対面の犬が緊張していると思ったら距離を保ち、犬の方から気を許してくれるのを待ちます。
犬から視線を逸らして飼い主と話をする、何度か会うなどしていると犬も気を許して撫でさせてくれるようになります。
犬と仲良くなるには落ち着いた動作で接し、自分ではなく犬のペースに合わせることを忘れないでください。
まとめ

犬の怖がりや慎重な性格は社会化されていない、虐待を受けたなども原因になりますが、元々の性格も関係しています。
どんなに怖がりな犬でも世話をしてくれる身近な人には必ず心を開きます。犬とつきあうには根気が必要です。時間をかけて犬とは少しずつ仲良くなりましょう。



