犬が『人間の赤ちゃん』に優しい理由3つ

1.小さく弱い存在に見えるから
犬が人間の赤ちゃんに対して優しく接する理由のひとつに、本能的に「守るべき存在」だと感じていることが考えられます。
犬は元々群れ社会で生きていた動物の遺伝子を受け継いでいるため、一緒に暮らしている相手に対して家族や仲間という意識を持つ習性があります。
そして、群れの中にいる赤ちゃんに対しては、母親だけでなく他の個体も「守るべき存在」と認識する傾向があると言われています。
その本能や習性が、人間の赤ちゃんに対しても向けられている可能性があります。
特に生まれたばかりでほとんど動くことがない状態や泣いている状態の赤ちゃんを見ると、自然と母性本能や保護意識が生まれることがあるようです。
2.飼い主さんの真似をしているから
犬は、大好きな飼い主さんの行動や仕草を真似することが少なくありません。
犬は人間に対して鋭い観察力を持ち、感情に共感・共鳴することもわかっています。
そのため、飼い主さんが赤ちゃんに対して丁寧に接している様子を見ることで、犬も同じように心配するような仕草を見せたり、そっと優しく接したりすることがあります。
3.飼い主さんにほめられたいから
犬と赤ちゃんが一緒にいる様子は、何とも微笑ましく、見ているだけで幸せな気持ちになりますよね。
また、赤ちゃんに対して優しく接する愛犬を見ると、うれしくなってほめてあげる飼い主さんも多いと思います
犬はそうした飼い主さんの様子を見て、「飼い主さんに笑顔でいて欲しい」「ほめてもらいたい」という気持ちになることがあります。
赤ちゃんそのものへの興味はあまりなくても、飼い主さんを喜ばせたり気を引いたりするために、積極的に赤ちゃんに関わろうとする犬もめずらしくありません。
飼い主が気をつけるべきこと

人間の赤ちゃんに対して、優しく接する犬はたくさんいます。
しかし、すべての犬がそうとは限りませんし、状況によってはどんなに優しい犬も赤ちゃんを傷つけてしまうことがあることを覚えておきましょう。
赤ちゃんの予測不能な動きに驚いて、赤ちゃんを踏んだり噛んでしまったりすることは十分考えられます。大きな犬の場合は、危害を加えるつもりはなくても思わぬ事故が起こることもあります。
赤ちゃんはどのような動きをするかわかりませんし、犬の心理も完全には理解できないことを忘れずに、絶対に犬と赤ちゃんの2人きりにはしないようにしてください。
犬が赤ちゃんに触れられる状態のときは、必ず大人が見守っていてあげましょう。
また、赤ちゃんは何でも口に入れてしまうため、犬の体に口をつけたり、落ちている毛を口にしてしまったりすることもあります。
完全に清潔な状態を保つことはむずかしいと思いますが、外に散歩に出ている犬の体には汚れや虫、菌などがついていることも考えられるので、過度な接触は控えた方がいいとされています。
犬と過ごすことで免疫力が高まるなどの考えもありますが、犬が赤ちゃんの手や口を舐めるのはやめさせた方が無難です。
犬の体には無害でも、免疫力の低い赤ちゃんにとっては菌などもあるので念のため注意しておきましょう。
まとめ

犬と赤ちゃんが仲良く過ごす様子は、とても可愛らしく幸せな気持ちにさせてくれるものです。
犬が赤ちゃんに優しくする行動には、本能や性格、飼い主さんの接し方など様々な要因が影響していると考えられます。
しかし、思わぬトラブルを防ぐために、過信しすぎないことも大切です。犬と赤ちゃんが一緒に過ごしているときは、大人が必ず見守り、目を離さないようにしましょう。



