愛犬が無関心になる理由

お腹が空いたり、散歩に行きたかったり、退屈している時など、犬は常に飼い主さんの様子を伺ってはご飯や散歩、遊びなどの催促をしたり、甘えに来たりします。また飼い主さんの機嫌が悪そうな時には、できるだけ飼い主さんを刺激しないように少し離れた場所からそっと観察しながら機嫌が戻るのを待っていたりもします。
つまり、良くも悪くも犬は常に飼い主さんに関心を寄せているのです。しかしそんな犬にも、飼い主さんから少し放っておかれたいと思うことがあります。眠い時、食事中、疲れている時、何かに夢中になっている時などです。
そんな時、犬は飼い主さんから名前を呼ばれたり、すぐ近くに寄ってきて撫でられたり、おやつを見せられたりしても、「今は興味がありません」というそぶりを見せることがあるのです。
愛犬が飼い主に興味がない時に見せる仕草

具体的に、愛犬が「今は飼い主さんに興味がありません」と伝えるために見せる仕草をご紹介しましょう。
1.無視
飼い主さんとコミュニケーションを取らずに、静かに眠っていたい、ひとりで休んでいたい、気になるものの正体を突き止めたいなどと考えている犬は、名前を呼ばれようがおやつを見せられようが目の前で見つめられようが、飼い主さんを無視することがあります。
2.無反応
声掛けやおやつなどを無視するだけではなく、直接撫でられても何も反応せず、微動だにしないこともあります。何の反応も示さないことで、飼い主さんに対して興味がないことを強調しているのかもしれません。
3.反応が薄い
無視や無反応と比べると少し弱いですが、呼びかけやおやつ、おもちゃなどに対して一瞥するなどの薄い反応を示す場合もあります。これも、飼い主さんからのアクションに気付いてはいるものの、「今対応する気はありませんよ」という意思を表明している行為だと考えられます。
4.わざと目をそらす
薄い反応を見せた後、より積極的にコミュニケーションを避けたいという意思表示として、わざと目をそらすこともあります。一瞬しっかりと目が合った場合でも、はっきりと目や顔をそらすことで、「今は意思疎通したくありません」という気持ちを明確に伝えています。
5.離れた場所に行く
最初から飼い主さんからのアプローチを受けたくない場合、わざと飼い主さんから少し離れた場所に行き、ひとりで静かに過ごしていることがあります。これも、「今は飼い主さんに関心がありませんので、そのつもりでそっとしておいてください」と犬が意思表示をしている可能性があります。
愛犬と良い距離感を保つための適切な接し方

愛犬が「飼い主さんに関心がない仕草」を見せた時には、しつこくせずにしばらくそのままそっとしておくことをおすすめします。人と同じように、犬にもひとりで静かに過ごしたい時があるのです。その気持ちに寄り添うことで、愛犬との絆もさらに深められることでしょう。
ただし飼い主さんに関心がない仕草は、体調が悪い時にも現れることがあります。ただそのままそっとしておくのではなく、少し離れた場所からそれとなく様子を観察し、病気や怪我が疑われるような症状も見られる場合には、迷わずに動物病院で診察を受けさせましょう。
まとめ

食事や散歩を終えて満足している時や、たっぷり遊んで疲れきって眠くなった時など、犬にもひとりで静かに過ごしたいタイミングがあります。そんな時は、犬も飼い主さんに対して「今は興味がないです」という意思を示す仕草を見せます。
愛犬との絆を深めるためには、その時々の愛犬の気持ちに寄り添った距離感で接することが大切です。体調不良の兆候がないかに配慮しながら、適切な接し方ができるように愛犬の気持ちに寄り添いましょう。



