犬が撫でられるのを避けるときの心理

愛犬から撫でられるのを嫌がられたり避けられたりすると、飼い主は寂しい思いをするものです。
相手が見知らぬ犬であっても、撫でられるのを避けられると、嫌われちゃったのかな…と、残念な気持ちになってしまうのではないでしょうか。
私も最近、2週間~3週間ほど、愛犬から撫でられるのを避けられていた期間がありました。持病が悪化し、処方されるお薬の量が増え、強引に飲ませなければならなかったためです。
治療を終えてから2週間ほどが経ち、またいつものように撫でられるのを喜んでくれるようになっています。原因が分かれば、ちゃんと仲直りすることができるのです。
1.不安やストレスを感じている
犬が撫でられるのを避けるときは、不安やストレスを感じていることがあります。
人間の手に対して不安があるのでしょう。「捕まえられるかもしれない」であったり、「叩かれるかもしれない」であったり、過去に嫌な経験をしているのかもしれません。
犬に向けて手を伸ばしたときの犬の様子をよく観察しましょう。不安やストレスを感じていることが分かるのであれば、咬まれるなどのトラブルを避けるためにも、撫でることはやめた方がよいでしょう。
2.撫でてほしくない部分である
犬が撫でられるのを避けるのは、撫でてほしくない部分であるからです。
犬それぞれに「撫でられて嬉しい部分」と「撫でられて嫌な部分」があります。その犬が体のどの部分を撫でられて嬉しいのかを知ることが大切です。
3.撫でられ方に不満がある
犬が撫でられるのを避けるのは、撫でられ方に不満があるからです。
わしゃわしゃと撫でられることが大好きな犬もいますが、「雑に扱われているようで嫌だ」と感じる犬もいます。
そーっと優しく撫でられることが大好きな犬もいますが、「もっとマッサージをするように撫でてほしいのに!」と、気持ち良さを感じない犬もいます。
仲良くなるためには、撫でられるのを喜んでもらうためには、どんな撫でられ方が好きなのかを研究する必要がありそうです。
4.撫でられたい気分ではない
犬が撫でられるのを避けるのは、撫でられたい気分ではないからです。
「ぼくが撫でられたいときに撫でてね」というタイプの犬なのです。撫でられたいときは、自分から体をスリスリしてきたり、頭やおしりをくっつけて甘えてきたりすることがあります。
犬の方から「撫でられたいです」と言ってきたときのみ、犬が好む方法で撫でてあげるのが、仲良くなるためのポイントでしょう。
犬との正しいスキンシップの方法

犬の撫でられたいときを尊重すること
犬の撫でられたいときを尊重するということが大切で、人間が犬を撫でたいときではなく、犬が撫でられたいときに撫でてあげる、ということです。
「撫でてもいい?」と尋ねること
許可なく撫でると避けたり怒ったりする犬もいます。とくに犬がくつろいでいるときは、「撫でてもいい?」と尋ね、犬が「いいよ」のサインを出してくれたときのみ撫でましょう。
短時間で済ませること
ベタベタとスキンシップをすることを好まない犬もいます。撫でられることが嫌いなわけではないというのであれば、撫でるのは短時間で済ませるとよいでしょう。
まとめ

犬が撫でられるのを避けるときの心理を4つ解説しました。
- 不安やストレスを感じている
- 撫でてほしくない部分である
- 撫でられ方に不満がある
- 撫でられたい気分ではない
撫でられるということは、単なるスキンシップではありません。信頼関係を築くためにも必要なことですし、犬の体の状態を見たり、健康状態を把握したりするために大切なことです。
犬の気持ちに配慮し、犬が喜ぶときに、犬が撫でられたいタイミングで撫で、「私が今撫でたいから」という気持ちは控えるようにしましょう。



