ワンコは人間の笑顔が認識できている
ワンコの存在は最早ペットではなく【家族の一員】とお考えの方は多くいらっしゃるでしょう。
近年ではそれが当然の様になって来ています。
愛犬との意思疎通のためには表情も大切だと思います。
『ワンコは人間の表情から感情が読み取れる』と言う事は以前から言われていまが、特に飼い主さんの笑顔に反応して喜ぶ傾向があるそうです。
実は日本の大学でもその検証実験が行われています。
実験の内容は、「9頭のワンコに飼い主さんの笑顔と無表情の写真を用意し、笑顔の写真を選ぶように訓練した上で、その後笑顔の飼い主の写真を選べるようになるのか?」という内容でした。
その結果、なんと9頭中5頭のワンコが笑顔の写真を選べる様になったそうです!
後に、飼い主以外の他人の笑顔と無表情の写真をこの5頭のワンコ達に見せても、同様に笑顔の写真を選んだそうです。
しかし研究が進む中、犬が笑顔を認識するメカニズムは残念ながら未だ解明されていない様です。
(これは私の推測なのですが、人間と犬との長い共存の歴史において、自然と人間の表情が認識できる様になったのではないでしょうか。)
ワンコは人間の喜びの表情と怒りの表情を区別できる!
この研究はオーストリア・ウィーン獣医大学の【Ludwig Huber氏】らが示しています。
12頭のワンコに対し、喜びの表情または怒りの表情をした同一人物の写真を、顔の上半分または下半分だけを見せて見分ける訓練を行ったのです。
その結果、大方のワンコが高い確率で喜びの顔と怒りの顔の差を見分ける事が出来たそうです。
この実験に様に『犬は馴染みのない人間の顔であっても、2つの表情に異なる意味を見出せることが示唆されたと』Huber氏は述べたそうです。
『ただし、犬が人間の感情を理解していると裏付けるものではない』と付け加えています。
この件に関しては更なる研究が必要であり解明が待たれます。
ワンコは人間のボディランゲージや眼,瞳孔の大きさも読み取っている
米国には犬と日常的に接触している獣医師が多いそうですが、マサチューセッツ州ノースグラフトンのタフツ大学カミングス校獣医学部動物行動学教授である【Nicholas Dodman氏】は、『犬は人間の表情だけでなく、その裏にある感情も読み取ることができる』としています。
また、『犬は人間のボディランゲージや眼,瞳孔の大きさも読み取れるので、表情を読み取れると言うのはさほど驚くべき事ではない』と述べています。
これは驚くべき事だと思います!ワンコは人間以外の動物の表情は読み取らないのに、人間の表情だけは読み取るのですから。愛犬家にしてみれば朗報ですね!
またワンコは人のアイコンタクトを理解する能力は2歳児と同じくらいのレベルだそうで、しかも、いつ自分に話し掛けられたのかが分かっていて、人間が何を考えているのかも予想できるのだそうです!
そんな魅力たっぷりのワンコは、正に人間と共存するために誕生した動物だと言えるでしょう。
表情だけではなく総合的に判断している?
ワンコが人間の感情を読み取るのは表情からだけではありません。人間の会話からも感情を読み取る事が出来るのです!
どう言う事かと言いますと、声のトーンや声量、更に人間の言葉の子音と母音も聞き分けて【総合的】に判断して感情を読み取っていると言う事が、英国の【サセックス大学】の研究によって明らかにされています。
そして優れた嗅覚で人間の汗を嗅ぎ取り、その人が犬好きか犬嫌いなのかも判断できるそうです!
その理由は、「犬嫌いの人」は「犬」を見ると緊張して汗をかきます。
この場合【手掌】や【足の裏】から汗が出ます。
この2箇所は精神的な興奮が理由で出る汗なのですが、その汗には緊張成分が入っていて、その成分を犬は嗅ぎ分ける事ができるのです!
ですので犬嫌いの人がお世辞で『可愛いね~』とニッコリ微笑んでも、実際は犬嫌いだと言う事が犬に伝わってしまっているのだそうです。そんな時わんちゃんは、『この人笑っているけど、僕の事嫌いみたいだな、信用できないや』なんて思っているのでしょうか?
まとめ
『犬は歳をとるほど人間の気持ちが分かってくれる様になる』と言われていますが、最近の私は愛犬を通し身を以て体験しています。
愛犬が寝ている時以外は私の顔を絶えず見て、私が話す言葉を耳を動かして、時には首を傾げながら聞いています。それは愛犬が若かった頃に比べると、これらの仕草は大分多くなっています。
朝になり、隣で寝ている愛犬に『さぁ、起きようか』と言うと、ちゃんと起きて来ますし。私が洗顔するのに洗面所に行こうと立ち上がると、先回りして洗面所の前で待っています。
これは多分、常に私と一体感を得ていたいからなのだと思います。
洗顔が終わると、今度はリードとハーネスが収納してあるキャビネットの前で待つのです。これは私の行動パターンを読んで『散歩に行くのだ』と理解しているからなのでしょう。
若い頃の愛犬は、散歩に誘うとテンションが上って部屋の中を走り回っていたのに、シニア犬なった現在は、私の表情,感情,話し,仕草,行動を読みながら動いています。
これらの行動は私の愛犬に限った事ではなく、どちらのワンちゃんでも同じ様な行動を取るのだと思います。
そして私が一番幸せを感じるのは、私が笑っている時や愛犬に笑顔を見せた時に、その都度尻尾を振ってくれる事です。
何と言っても、ワンコは『主人の笑顔を見るのが大好き』なんです。ですので私は、なるべく笑顔で愛犬の顔を見る様にしています。笑う事は体にも良いでしょうし愛犬もハッピーになれるのですから、信頼関係も強固なものになって行くのではないでしょうか。
『スマイル、スマイル』をライフスタイルとして、愛犬との生活を精いっぱい楽しみましょう。