犬が『怖い』と感じているもの3選

1.雷や花火など大きな音
雷や花火、太鼓のような大きな音を怖がる犬は、非常に多くいます。
地鳴りのように体に響く音や突発的な破裂音を聞くと、犬はとても怖がり、ぶるぶると震えたりその場を逃げ出そうとしたりすることがあります。
聴覚が鋭い犬にとって、それらは危険を知らせる合図のようなもので、理屈抜きに不安や恐怖を感じてしまうのです。
また、犬は人間のように「あれは花火の音だ」「雷だから少しすればおさまるだろう」と、“音の正体”を理解できないのです。
原因を理解すると納得して気持ちを落ち着かせることができますが、犬はそれができないため、ただ不安や恐怖を抱え込むことになってしまいます。
2.地震
地震を怖がる犬も少なくありません。
特に東日本大震災や能登地震のような大きな地震を経験した犬は、ちょっとした揺れにも敏感になっている傾向があります。
地震は野生動物にとっても脅威の対象で、雷などと同様に犬は本能的に不安や恐怖を感じます。
また、地震が起きたときに飼い主さんが怖がっていたり、部屋が荒れてしまったりしたことがあると、それを受けて犬もパニックを起こすことがあります。
3.動物病院やトリミングサロン
犬が怖がりやすい場所として、動物病院やトリミングサロンが挙げられます。
動物病院は犬の健康を守るためにとても大切な場所ですが、その重要性を理解するのがむずかしい犬が不安や恐怖を感じてしまうのもおかしなことではないでしょう。
特に怪我や病気をしているときだけ動物病院に行くという場合は、痛みのある部分を触られるなどつらい思いをさせられる場所だと思ってしまうこともあります。
さらに、注射されたり、お尻に体温計を入れられたり、口の中を開けられたり、耳や尻尾など敏感な部位を触られたりすることも多いので、嫌がるのも仕方がないかもしれません。
トリミングサロンでは、シャンプーやドライヤー、爪切り、ブラッシングなど犬が苦手なことをされる場合もあります。
それらのグルーミングが苦手で自宅ではできず、トリマーさんに任せている家庭も多いかもしれませんが、その場合はトリミングサロンを嫌いになってしまうことも考えられます。
犬を安心させるための対処法

犬が何かに対して不安や恐怖を感じているとき、まずは優しく寄り添って見守ってあげましょう。
犬がパニックになっているとき、飼い主さんも同じように慌てたり、必要以上になぐさめたりすると、犬はより不安感を強めてしまうことがあります。
また、飼い主さんが慌てていたり不安そうにしたりすると「何かあっても守ってもらえないかも」と、余計に怖くなってしまいます。
穏やかな声のトーンでゆったりと「大丈夫だよ」と声かけをして、犬が落ち着くまでそばにいてあげましょう。
また、動物病院やトリミングサロンをはじめ、苦手なものがわかっている場合は少しずつ慣らして恐怖心を減らしてあげることも大切です。
まとめ

雷や地震など本能的に恐怖を感じるものだけでなく、人間社会で暮らす中で出会うものに対しても「怖い」と思うことがあります。
愛犬が何かに対して怖がっているときは、「この人といると安心」と思えるように、落ち着いた態度で寄り添ってあげましょう。
また、怖がっているものに対する社会化をおこなって、少しでもストレスが減るようにサポートしてあげてください。



