犬が飼い主の髪の毛を噛んでくる理由
犬が飼い主にじゃれるとき、手を甘噛みしたり、服を噛んで引っ張ったりすることがありますが、“髪の毛を噛んでくる”という不思議な行動にお困りの飼い主もいらっしゃるようですね。
我が家では、愛犬が私の髪の毛を噛んでくることはないのですが、愛猫が三つ編みにしたロングヘアをおもちゃのように遊んでしまうことがあります。
動物にとっては、興味を惹かれるような、好奇心を刺激されるような、つい噛んでしまいたくなる存在なのかもしれません。
毎日のヘアケアも大変なことですし、愛犬に噛まれて傷んでしまったら…と考えると、やめさせたいものですよね。
1.「これは何だろうか…」と噛んで確かめたい
犬が飼い主の髪の毛を噛んでくるのは、「これは何だろうか…」と噛んで確かめたい、ということが理由になることがあります。
興味のあるものを見つけたとき、人間は手に取って確かめますが、犬には“口に入れて確かめる”という習性があります。
髪の毛が揺れているのを見たとき、いつもとは違うニオイがしたとき、確かめたくなり、口に入れてしまうのです。
2.遊びのひとつだと考えている
犬が飼い主の髪の毛を噛んでくるのは、遊びのひとつだと考えている、ということが理由になることがあります。
髪の毛を噛んだとき、飼い主が大袈裟に反応したのを“楽しい”と感じてしまったのではないかと思います。
「きゃあー!」と甲高い声で騒いだり笑ったりすると、犬を興奮させてしまい、噛んだり引っ張ったりする力を強めることがあります。
髪の毛を噛んだとき、飼い主が叱ったり怒ったり痛がるなどしなかったため、遊びだと捉えてしまったのです。
3.グルーミングをしているつもりでいる
犬が飼い主の髪の毛を噛んでくるのは、グルーミングをしているつもりでいる、ということが理由になることがあります。
猫ほどではありませんが、犬も自分の体を舐めてお手入れをしますよね。お散歩やごはんの後のリラックスタイムに行っていることが多いのではないでしょうか。
多頭飼いをしていると、舐めたり前歯でカミカミしたり、同居する犬の体を舐めてグルーミングをしている姿を見かけることがあります。
また、飼い主の手や足や顔など、体の一部を執拗に舐めることがありますが、これもグルーミングの一環なのではないかと思われます。
髪の毛もその体の一部であり、とくに短髪である場合には、自分の被毛と同じように感じられてしまうことがあるのではないでしょうか。
犬が飼い主の髪の毛を噛んでくるのをやめさせる方法
「ダメ」「いけない」と一言だけ叱ること
犬が飼い主の髪の毛を噛んでくるときは、低く落ち着いた声で「ダメ」「いけない」と一言だけ叱りましょう。
ガミガミと叱ったり、厳しく言っても、犬に理解することは難しいです。たった一言だけで十分なのです。
無反応でその場を離れる
犬が飼い主の髪の毛を噛んでくるときは、低く落ち着いた声で「ダメ」「いけない」と一言だけ叱った後、無言でその場を離れましょう。
“こんなことをしても構ってもらえないんだ”と学習してもらうためです。
まとめ
犬が飼い主の髪の毛を噛んでくる理由を3つ解説しました。
- 「これは何だろうか…」と噛んで確かめたい
- 遊びのひとつだと考えている
- グルーミングをしているつもりでいる
もしも噛んでちぎれてしまった髪の毛を犬が飲み込んでしまうと、消化不良を起こすなど、お腹を壊してしまう恐れがあります。
滅多にないことかと思いますが、大量の髪の毛を飲み込んでしまうと、胃にとどまってしまったり、腸閉塞を引き起こしてしまったりする恐れもあります。
痛くもないし嫌でもないから…と放置せず、“飼い主の髪の毛を噛むことはいけないことなんだ”と教えてあげるようにしましょう。