愛犬は『飼い主』をどう思ってる?

犬は地球上の生き物のなかで初めて人間と暮らし始めた生き物。彼らの思いを理解することは、絆を深めるためにも非常に重要です。
犬は『飼い主』のことをどう思い、どんな存在だと認識しているのでしょう。
1.大切な家族
犬は人間を単なる「飼い主」として見ているわけではありません。社会性の高い動物である犬は、飼い主との絆を深めることで安心感や幸福感を得られます。大切な家族の一員として見ているのです
母と子の絆形成に重要な「オキシトシン(幸せホルモン)」は、人と犬の間でも分泌されることが分かっています。そう考えると、家族の中でも母子関係のような強い絆に近いともいわれています。
2.安心できる存在
犬は飼い主のそばにいることが最も心落ち着きます。近くにいるだけでリラックスし安心するのです。それを裏付けるアメリカの研究結果があります。
見知っている慣れた場所と初めての場所の両方に置かれた犬は、慣れていない状況下に置かれた方が、より飼い主のそばにいたがるという結果でした。ストレスを感じるような状況下では「やっぱり飼い主が一番」です。
3.頼れるリーダー
しっかり信頼関係が築けている犬にとって、飼い主とは頼れるリーダーとして尊敬の念を抱く存在です。元々群れで暮らす動物である犬は、人間のことを仲間として認識します。中でも飼い主のことは頼れる存在としてみているのです。
飼い主と愛犬との関係性がうまく築けていると、犬は安心して毎日を過ごすことができます。愛犬が不安やストレスを感じているときに、気持ちを汲んで寄り添ってあげることで、より信頼度は高まるでしょう。
4.一緒に楽しめる仲間
前述のように飼い主のことをリーダーとする一方、楽しい時間を過ごす仲間としても認識しています。飼い主と一緒に遊んだり散歩をする時間は、犬にとって最上の喜びです。
トレーニングの時間も褒められたり、認められたと感じると犬の自己肯定感は高まります。リーダーでありながらも共に楽しい時間を共有する大切な仲間として位置付けていると考えられます。
5.感情を共有するパートナー
言葉で意思疎通ができない分、犬はわたしたちのことをよく観察しています。表情や仕草、声のトーンなどから飼い主の心情を汲み取り、共感したり寄り添うような行動をとります。
落ち込んでいるときにはそばにきてくれたり、笑顔でいると犬も嬉しい気持ちになります。人間と犬で種別は異なりますが、犬は共感力を持っていることが多くの研究から証明されています。
愛犬と強い信頼関係を構築する秘訣

犬が飼い主をどう認識しているかをお伝えしました。では、それを踏まえたうえで愛犬との絆を深めるために何ができるのでしょうか。具体的な秘訣は以下の通りです。
- 犬の生態を知る
- 一貫性のあるトレーニングをする
- 愛犬の気持ちを尊重する
- 毎日スキンシップを取る
犬と暮らすのであれば、まずは犬という動物の生態を知りましょう。犬の本能や習性を知識として身につけると、行動や仕草から気持ちを察してあげることができます。その上で、一貫性のあるトレーニングを行いましょう。指示がぶれてしまうと犬は混乱します。何事も一貫性を持たせることが大切です。
苦手なことを無理強いさせないなど、愛犬の気持ちを尊重することも飼い主として求められます。たくさん褒めて安心感を与えられる存在になりましょう。
基本的ながら非常に大切なのが、毎日のスキンシップです。犬は飼い主に撫でられたり話しかけられることが大好きです。日々のコミュニケーションが信頼関係を強くする秘訣です。
まとめ

犬は飼い主のことを家族やリーダー、仲間などそのときのシチュエーションによって認識を変えます。それでもあなたが愛犬のことをかけがえのない存在としているように、愛犬もあなたのことを大切に思っていることに変わりはありません。
ご紹介した絆を深める秘訣もぜひ実践し、愛犬も飼い主もともに心豊かな日々を送ってくださいね。



