『留守番を苦痛に感じる犬』の特徴5選
犬の中には、留守番に対して特に苦手意識を持つわんこもいます。彼らはなぜ留守番を苦痛に感じてしまうのでしょうか。留守番を苦痛に感じる犬が持つ特徴や不安を覚える要因を紹介します。
1.留守番を大ごとに捉えている
留守番を苦痛に感じている犬の多くは、"留守番"という状況を大ごとに捉えている節があります。「これから留守番だ。一人きりになってしまう!大変だ!」と余計な不安や過剰な緊張を感じているのです。
留守番を大ごとに捉えてしまう大きな原因の1つに、外出前の飼い主の行動があります。わざわざ「行ってくるね」「寂しいよ〜」と声をかけてしまうと、犬も大ごとに捉えてしまうので、なるべく外出を気づかれないよう、何事もないような態度でサッと外出しましょう。
2.留守中に怖い出来事を経験したことがある
過去に留守番中、怖い出来事や不安になるような経験をした犬たちは、留守番に対して小さなトラウマのような感情を抱いている可能性があります。
例えば、長時間のお留守番で暗闇の中に一人きりにされたり、外で突然雷鳴が轟いたり、イタズラしてしまい痛い目を見た……などの恐怖体験が挙げられます。こうした経験によって、「また同じことが起きたらどうしよう」と不安が煽られ、留守番を苦痛に感じてしまうのです。
3.ひとり遊びで暇を潰す方法を知らない
留守番を苦痛に感じる犬の中には、ひとり遊びで暇を潰す方法を知らない犬も多いです。普段、飼い主が一緒にいる時間が長く、「遊ぶ=飼い主と」という認識が強い場合、ひとりで遊ぶという考えすら持たない犬もいます。
すると、長いお留守番を耐え抜く術がないので、退屈で強いストレスを感じやすくなります。日頃の遊びの中で、ひとり遊びの方法(おもちゃの遊び方など)を学ばせておくと良いでしょう。
4.留守番環境にストレスを抱えている
留守番環境が悪いと、ただ昼寝するだけでも居心地の悪さや不快感を覚え、強いストレスになりかねません。
部屋の清潔さや室温、寝床の位置、トイレの清潔さなど、愛犬が快適に、不安を覚えないような環境を整えてお留守番させましょう。
5.飼い主に強く依存している
普段から飼い主への依存度が高いと感じる場合は、その依存心の高さで分離不安を起こしている可能性があります。
分離不安とは、飼い主の姿が見えなくなることで過度な不安やストレスを覚える症状です。留守番が苦手な犬は、分離不安を引き起こしているケースが多く見られるので、普段の接し方やストレス原因を見直してみましょう。
愛犬を留守番に慣れさせる方法
愛犬を留守番に慣れさせるためには、短時間から少しずつ留守番時間を延ばしていく方法が一般的です。まずは30分〜1時間、次に2〜3時間、6時間、最後に8時間と延ばしていきましょう。
また、同時にケージやサークル内を居心地の良い場所として認識してもらうことも大事です。広さや清潔さ、お留守番の時に暇を潰せるおもちゃや安心感を与えてくれるブランケットなど、愛犬が居心地の良い環境を整えてあげてください。
これを踏まえた上で、お留守番前に遊びや散歩で体力消耗させ、満足度を高めてあげましょう。これにより、飼い主が外出した後もひとり遊びをしつつ、スムーズにお昼寝へ移行しやすいですよ。
まとめ
留守番を苦痛に感じる犬を留守番に慣れさせるためには、愛犬のペースに合わせて段階を踏んでいくことが大事です。また、普段から過剰に依存心が高まらないよう、おもちゃを使ったひとり遊びの仕方などを学ばせていくことをオススメします。