犬が急に吠えなくなったときの原因
犬は言葉を話すことはできませんが、「吠える」ということで自分の気持ちを表現したり、飼い主に要求したりすることがあります。
他人や他犬を警戒して吠えることもあれば、飼い主に甘えたくて愛情を表現するために吠えることもあります。
ごはんやおやつがほしくて吠えることもあれば、不満や痛みや苦痛を訴えて吠えることもあります。
犬と暮らしていると、本当によく吠えます。ときには飼い主を困らせることもありますが、犬が吠えるということは、元気で健康であるという証拠でもあります。
ですから、愛犬が急に吠えなくなってしまったとき、飼い主は強い不安に駆られることがあります。
愛犬が急に吠えなくなった理由として、体や心に変化や異常が起きている可能性があります。
1.吠えすぎて喉を痛めてしまった
犬が急に吠えなくなったとき、吠えすぎて喉(声帯)を痛めてしまったのではないか、ということが考えられます。
来客があったとき、いつまでも吠え続けてしまうことがあります。お留守番中、飼い主がいないことに不安を感じ、いつまでも吠え続けてしまうことがあります。
このようなとき、吠えすぎて喉を痛めてしまい、急に吠えなくなってしまうことがあります。吠えようとすると喉に痛みを感じるからでしょう。
吠えようとはするけれど、声がかすんでいたり、むせるような咳をしたりするかもしれません。
2.極度の恐怖を感じている
犬が急に吠えなくなったとき、極度の恐怖を感じているからなのではないか、ということが考えられます。
他人や他犬に対して恐怖を感じたとき、相手に向かって激しく吠えることがあります。恐怖を感じる相手を威嚇したい気持ち、追い払いたい気持ちがあるからです。
しかし、極度の恐怖を感じたときでは、吠えることもできなくなってしまうことがあります。吠えることなくジッとしていた方が安全だ、と考えているからなのではないでしょうか。
3.極度のストレスを感じている
犬が急に吠えなくなったとき、極度のストレスを感じているからなのではないか、ということが考えられます。
肉体的なストレスというよりも、精神的なストレスによって、吠えることもできないほどの疲労があるのではないでしょうか。
急に吠えなくなったなと感じるとき、食欲もなくなってしまっていたり、お散歩にも行きたがらなくなっていたりすることがあります。
食べることができず体重が減ってしまった。嘔吐や下痢の症状がある。このようなときは動物病院で相談しましょう。
変化や異常を見つける方法
食欲や元気がない
犬が急に吠えなくなったとき、食欲や元気がないのは、体調の変化や異常があるサインです。
1日は様子を見てもよいかと思いますが、次の日も全く食べてくれないのであれば、動物病院で診てもらいましょう。
軟便や下痢をする
犬が急に吠えなくなったとき、軟便や下痢をすることがあれば、体調の変化や異常があるサインです。
また、心の変化や異常があるサインである可能性もあります。不安や緊張によるストレスが軟便や下痢を引き起こすことがあります。
いつも見られる行動がない
犬が急に吠えなくなったとき、いつも見られる行動がないというのは、体調や心に変化や異常があるサインです。
トイレを失敗するようになった。おもちゃで遊ばなくなった。飼い主に甘えなくなった。このような行動は、シニアと呼ばれる年齢になった頃、よく見られるようになります。
まとめ
犬が急に吠えなくなったときの原因を3つ解説しました。
- 吠えすぎて喉を痛めてしまった
- 極度の恐怖を感じている
- 極度のストレスを感じている
犬が急に吠えなくなることには、喉の痛み・恐怖・ストレスが関係している可能性があります。数日ほど様子を見守り、また元気に吠えることができるようになれば安心でしょう。
ごはんを食べない、嘔吐や下痢をしているなどの症状が伴うときは、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。