️逆効果!犬にやってはいけない叱り方
暴力を振るう
言わずもがなですが叱りつける際に暴力を振るうのは何があったとしても絶対にNGです。
愛犬に怪我を負わせる可能性があるのはもちろんですが、深刻なのは身体の傷より心の傷です。暴力は愛犬との信頼関係を一瞬で壊すだけでなく、その後、愛犬のトラウマとなって人間不信を招くリスクもあります。
ヘラヘラと叱る
暴力や暴言を用いて愛犬を萎縮させ、過度に厳しく叱りつけるのはNGですが、かと言ってヘラヘラとした態度で叱るのも効果がありません。
笑いながら「ダメだぞ〜」と声をかければ、犬は「飼い主さんが笑って喜んでくれた!」と勘違いしてその行動を繰り返してしまう恐れがあるからです。
名前を呼んで叱る
まさに進行中のイタズラを目撃したときなど、つい反射的に「ポチ!だめでしょう!」と名前を呼んで叱っていませんか?
実は叱る際に愛犬の名前を呼びかけるのはNG行為。繰り返していると犬は「名前を呼ばれる=叱られる」と学習し、自分の名前にネガティブなイメージを持ってしまいます。結果的に呼び戻しができない、指示を聞けないといった問題行動につながります。
現行犯以外のことを叱る
「帰宅して部屋に入ったら、お留守番をしていた愛犬に部屋をめちゃくちゃに荒らされていた!」なんて経験のある人も少なくないでしょう。
しかし、ここで愛犬を叱るのはNG。犬は「今」を生きている生き物です。過去のことを叱られても、何で叱られているのか理解できないのです。
飼い主の気分で叱る
飼い主さんも人間ですから、虫の居所が良いときと悪いときがありますよね。でも気分によって愛犬への対応を変えるのはNG行為です。
同じことをしたのに、あるときは笑って許され、あるときは厳しく叱られたとなると、犬は「結局これは良いことなの?悪いことなの?」と混乱してしまいます。結果的に善悪の区別がつかなくなるだけでなく、飼い主さんへの信頼も失うことになるのです。
️犬のための正しいしつけ
叱るときは毅然とした態度で
犬を叱るときには「叱っている」ということがはっきりわかる態度をとることが大切です。怒った顔、低い声、落ち着いた冷静な口調で叱り「これは悪いことである」ということをしっかり理解させましょう。
怒声や大きな音で頭ごなしに叱って恐怖で支配しようとするのはいけません。犬は飼い主さんを信頼しなくなり、怯えて過ごすようになってしまうからです。
一貫した姿勢をとる
気分で愛犬への対応を変えるのではなく、「ダメと決めたことには常にダメ」の一貫した対応をとることも求められます。特に家族が複数人いる場合には家族会議で意思統一をしておき、人によって対応が異なるということがないようにしなくてはなりません。
️まとめ
犬のしつけにおいては「褒めるだけ」では不十分ですが、「叱るだけ」でも不十分です。大切なのは、悪い行動を毅然とした態度で伝える一方で、良い行動をきちんと認めて褒めることです。
このバランスを意識することで、愛犬にとっても飼い主にとっても快適で安心できる関係を築くことができます。