犬が幸せを実感する5つの瞬間
愛犬が飼い主さんに見せる笑顔のような表情や、うれしそうに尻尾を振る姿は、幸せを感じているサインです。愛犬は、日々の暮らしの中のふとした瞬間に幸せを感じ、そのサインを見せてくれています。それは、具体的にどのような瞬間なのでしょうか?
ここでは、犬が幸せを実感する5つの瞬間をご紹介します。
1.飼い主とスキンシップを取っているとき
飼い主さんに触られるのが大好きな犬は多く、優しく触られることで犬は愛情を感じ、安心感を覚えます。飼い主さんに優しく撫でてもらったり、抱っこされたりする時間は、犬にとってまさに至福のひとときであり、幸せを実感する瞬間です。
実際に、飼い主さんと愛犬が触れ合うことで、「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンが双方に分泌されることがわかっています。
このオキシトシンには、ストレスや不安を和らげ、幸福感を高める効果があります。そのため愛犬と触れ合っていると、飼い主さん自身も穏やかで幸せな気持ちになれるのです。
2.散歩を楽しんでいるとき
犬にとって散歩は、単なる運動の時間ではありません。外の世界のさまざまなにおいを嗅いだり、景色を見たり、他の犬と出会ったりできる大切な時間です。その大切な時間を楽しんでいる瞬間、犬は幸せを実感します。
特に散歩中のにおい嗅ぎに、犬は幸せを感じやすいです。においを嗅いで情報収集することは、犬の本能的欲求を満たす行為だからです。地面などのにおいを嗅ぐことで、犬は楽しさと満足感を得て、幸せを感じます。
3.飼い主と遊んでいるとき
犬は、飼い主さんと楽しい時間を共有することに幸せを感じます。そのため、飼い主さんと一緒に遊ぶことは、犬が幸せを実感する瞬間のひとつです。
犬は狩猟本能を満たす遊びを好む傾向にあるため、引っ張りっこやモッテコイ遊び(投げたボールなどを犬が追いかけて、咥えて持ってくる遊び)がおすすめです。こうした遊びを飼い主さん自身も心から楽しむことで、犬はより幸せを実感します。
4.美味しいごはんを食べているとき
美味しいごはんを食べているときも、犬にとって幸せを感じる瞬間です。
犬は基本的に食いしん坊で、食事は一日の大きな楽しみです。食事の時間が近づくと、ソワソワと落ち着かなくなることも少なくありません。待ちに待ったごはんをうれしそうに食べている愛犬の姿を見ると、飼い主さんも幸せな気持ちになることでしょう。
ただし、愛犬が喜ぶからといって、ごはんを与えすぎたり、人間の食事を与えたりするのは禁物です。食べすぎや人間の食事は、肥満や病気を招くので注意しましょう。
5.飼い主に褒められたとき
犬は飼い主さんに褒められることに大きな喜びを感じ、褒められた瞬間に幸せを実感します。そのときの犬は、うれしそうに尻尾を振ったり、目を輝かせたりしています。
犬を褒めるときに大切なのは、気持ちを込めて笑顔で褒めることです。犬は飼い主さんの声のトーンや表情に敏感に反応するため、口先だけで褒めても気持ちが伝わらず、喜ばない場合があります。
愛犬にとって特別な時間を増やすための秘訣は?
愛犬には、幸せを実感できる特別な時間を増やしてあげたいですよね。では、そのためにはどうしたらよいのでしょうか?先ほどご紹介した「犬が幸せを実感する5つの瞬間」を踏まえ、愛犬にとって特別な時間を増やすための秘訣をご紹介します。
1.毎日スキンシップの時間を作る
スキンシップは、愛犬が幸せを実感するだけでなく、飼い主さんとの絆や信頼関係も深めます。忙しい日は10分でも構わないので、毎日スキンシップの時間を作りましょう。短い時間でも愛情を込めて触れ合えば、愛犬は幸せを実感することができます。
ただし、中には触られることが苦手な犬もいます。愛犬がそうである場合は無理をせず、別の方法で特別な時間を増やしてあげましょう。
2.散歩や遊びを工夫する
散歩や遊びは犬に幸せを実感させますが、その内容がいつも同じだと飽きてしまうことがあります。特別な時間を増やすために、少し工夫してみましょう。
例えば、いつもの散歩コースを時々変えたり、時間に余裕があるときに公園などでじっくりとにおいを嗅がせてあげたりするのがおすすめです。若い犬なら、ただ歩くだけでなく、途中で軽く走る時間を取り入れてみるのもよいでしょう。
遊びについては、新しいおもちゃを試したり、いつもと違う遊びを取り入れてみてください。普段体を使った遊びをすることが多い場合は、たまには気分を変えて、頭や嗅覚を使う遊びに挑戦してみるといいかもしれません。例えば、隠したおやつやおもちゃを探させる「宝探しゲーム」は、愛犬の好奇心や探求心を刺激してくれます。
このように散歩や遊びを工夫することで、愛犬は新鮮な気持ちで楽しむことができ、幸せを実感できる特別な時間が増えるでしょう。
3.たまに食事に変化をつける
たまに食事に変化をつけるのも、愛犬にとって特別な時間を増やすための秘訣のひとつです。いつものドッグフードに茹でたささみやブロッコリーなど、犬が食べられる食材をトッピングするだけでも、愛犬はいつも以上に喜び、幸せを感じてくれるはずです。
トッピングをする際は、愛犬に必要な一日のカロリーの20%以内にとどめ、トッピングした分、ドッグフードの量を減らしましょう。
もし興味があれば、犬用ごはんのレシピをインターネットで検索して、手作りごはんに挑戦してみるのもいいですね。
4.積極的に褒める
犬は飼い主さんに褒められることに喜びや幸せを感じるため、愛犬のよい行動を積極的に褒めてあげましょう。
オスワリなどの指示に従えたとき、トイレで排泄できたとき、玄関チャイムに吠えなかったときなど、「できて当たり前」と思ってしまいがちな些細な行動も、見過ごさずに褒めてあげることが大切です。
そうすることで、愛犬にとって特別な時間が増えるだけでなく、愛犬のやる気を引き出し、飼い主さんへの信頼もより一層深まります。
まとめ
愛犬が幸せを実感する瞬間は、日々の生活の中に隠されています。スキンシップや散歩、遊びなど、何気ないひとときにこそ、愛犬の幸せは潜んでいるのです。
今回ご紹介した愛犬にとって特別な時間を増やすための秘訣を参考に、愛犬が幸せを実感する瞬間をぜひ増やしてあげてください。それが愛犬の大きな幸せにつながります。