犬に醤油を与えてはいけない理由
お醤油は、私たち人間にとっては欠かすことのできない調味料ですから、どのご家庭にも常備されているのではないでしょうか。
お醤油の摂りすぎは、塩分の過剰摂取による健康被害が懸念されていますね。心臓病や腎臓病、高血圧などを引き起こす原因であるとされています。
一般的な濃口醤油100mlには、15gほどのナトリウム(塩分)が含まれており、人間にとっても摂りすぎになるレベルです。
人間にだって健康被害をもたらす恐れのあるお醤油ですから、犬にとってはよりリスクの高いものなのではないでしょうか。
1.塩分中毒を引き起こす恐れがある
犬に醤油を与えてはいけない理由は、塩分中毒(ナトリウム中毒)を引き起こす恐れがあるためです。
犬が塩分中毒を引き起こした場合の症状には、下痢・嘔吐・震え・意識障害・多飲多尿などが挙げられます。
2.腎臓に負担がかかる
犬に醤油を与えてはいけない理由は、腎臓に負担がかかるためです。
塩分の過剰摂取は、腎臓に大きな負担を与えます。1回の摂取が少量であっても、長期的な摂取によって、慢性腎臓病を患ってしまうことがあります。
また、すでに腎臓病を抱えている犬である場合では、病状を悪化させる原因にもなるでしょう。
3.心臓に負担がかかる
犬に醤油を与えてはいけない理由は、心臓に負担がかかるためです。
塩分の過剰摂取は、血圧を上昇させるなどし、循環器系に大きな負担を与えます。塩分は体に水分を溜め込む原因となり、その分、心臓に負担がかかるのです。
塩分の成分であるナトリウムには、血液の量を増加させる作用があります。そのことも、心臓に負担をかける原因となることがあります。
4.アレルギー症状を引き起こす
犬に醤油を与えてはいけない理由は、アレルギー症状を引き起こす可能性があるためです。
お醤油の原材料には、大豆や小麦が含まれています。食物に対するアレルギーを持つ犬である場合、痒み・湿疹・消化不良などの症状を引き起こす恐れがあります。
体の小さな犬にとっては、ほんの数滴のお醤油を舐めてしまっただけでも、アレルギー症状を引き起こす恐れがあるとされています。
5.消化器にトラブルを引き起こす
犬に醤油を与えてはいけない理由は、消化器にトラブルを引き起こす可能性があるためです。
お醤油に含まれる塩分や発酵成分は、犬の胃や腸に強い刺激を与えることがあります。胃腸炎によって、下痢や嘔吐を引き起こし、さらには脱水症状までをも引き起こすことがあります。
飼い主が知っておくべきこと
「少量だったから大丈夫」は絶対にNG
愛犬が少量のお醤油を舐めてしまったとき、“少し舐めただけだから…”と、見過ごしてしまうのはよくありません。
多飲多尿、嘔吐や下痢などの症状に注意し、すぐに動物病院へ行くことができるよう、準備しておく必要があります。
できることならば、症状が出る前に動物病院で相談しましょう。
犬に調味料は不要
愛犬に手作りのごはんを食べさせたいと考えたとき、味付けのための調味料は一切必要ありません。
風味付けとして、ほんの少しのかつおぶしを使う程度で十分です。かつおぶし1gあたりに含まれる塩分量は0.012gくらいです。
まとめ
犬に醤油を与えてはいけない理由を5つ解説しました。
- 塩分中毒を引き起こす恐れがある
- 腎臓に負担がかかる
- 心臓に負担がかかる
- アレルギー症状を引き起こす
- 消化器にトラブルを引き起こす
お醤油は、犬の命にも関わる恐れのある調味料です。犬のごはんにお醤油などの調味料を使用する必要性は全くありません。
もしもお醤油を舐めてしまったり、お醤油が含まれた塩分量の多い食べ物を誤食してしまったりしたときは、早めに動物病院で診てもらいましょう。