犬が散歩中に歩かないときの原因
犬が散歩をする目的は、運動をすることや排泄をすることだけではありません。
ストレスを発散させるため、好奇心を満たすため、縄張りのパトロールをするため、飼い主とコミュニケーションをする、他人や他犬と交流するためなど様々にあります。
しかし、いざ散歩に出てみると、すぐに歩かなくなってしまうことがあります。だんだんと歩きが遅くなり、立ち止まってしまうこともあります。急にピタッと歩かなくなってしまうこともあるでしょう。
愛犬が散歩中に歩かないときの原因を知ることができれば、無理にリードを引いたり叱ったりせずに済みますし、上手く対処することもできます。
1.目的を果たしてしまったから
犬が散歩中に歩かないときの原因は、目的を果たしてしまったからです。
ほとんどの場合で「トイレが終わったからもう歩かないぞ」ということでしょう。お家の中でよく遊んでいたり、庭で走り回っていたりすると、運動は足りているのかもしれません。
2.抱っこしてもらえると分かっているから
犬が散歩中に歩かないときの原因は、抱っこしてもらえると分かっているからです。
行きは自分で歩くけれど、帰りは飼い主に抱っこしてもらいたい、という犬もいます。家族で暮らしている場合や多頭飼いである場合、散歩中が飼い主を独り占めできる最高の時間だからでしょう。
帰り道を抱っこしてもらって歩くことが、その子にとって嬉しい時間なのです。
3.暑いまたは寒いから
犬が散歩中に歩かないときの原因は、暑いまたは寒いからです。
とくに夏場の暑いとき、散歩中に歩かなくなってしまう犬は多いでしょう。人間と犬とでは体感温度が10℃以上も違うとされています。
飼い主が“今日はちょっと涼しいかも”や“日陰を歩けば大丈夫”と思っていても、犬にとっては歩き続けることがつらいほど暑い可能性があるのです。
暑さには強いけれど寒さは苦手という犬もいます。冬場の寒いときのお散歩は、日差しのある暖かい時間を選んであげるとよいのではないでしょうか。
4.不安や恐怖があるから
犬が散歩中に歩かないときの原因は、不安や恐怖があるからです。
毎日のお散歩コースであるにも関わらず、急に立ち止まり、歩かなくなってしまうことがあります。
道路工事をしていたり、建設工事をしていたりなど、犬が苦手な大きな音が鳴り響いているのではないでしょうか。
見慣れないパイロンに不安や恐怖を感じ、歩かなくなってしまう犬もいます。作業服を着た男性が苦手な犬もいるようです。
歩きたがらない愛犬の心理と効果的な対処法
- 排泄を終えた(目的を果たした)
- 怖い(他人や他犬や見慣れないものが怖い)
- 暑いまたは寒い(不快や身の危険を感じている)
- 疲れた(体力的な限界や高齢による筋力の低下)
- 甘えたい(飼い主とのコミュニケーション)
犬が散歩中に歩かなくなることには、このような犬の気持ちが隠されていることがあります。
犬は言葉で気持ちを表現することができないため、仕草や行動にあらわれます。歩かないという行動もそのひとつです。
効果的な対処法
公園などの安全な場所に立ち寄り、一緒に休憩をしましょう。少し休めば、また気分よく歩き出してくれることがあります。
水分補給をしましょう。たくさん歩いたことや暑さから喉が渇いてしまっていることがあります。給水ボトルを持ち歩くとよいでしょう。
犬が不安や恐怖を感じている対象が分かっているのであれば、避けて通りましょう。その場所を通るときのみ、抱っこしてあげるのも良いでしょう。
行くよ!と強い口調で言うのではなく、「行こっか?」「ちょっと休憩する?」など、優しく笑顔で声をかけましょう。少し立ち止まった後、「よし!」と声をかけると歩き出してくれることもあります。
まとめ
犬が散歩中に歩かないときの原因を4つ解説しました。
- 目的を果たしてしまったから
- 抱っこしてもらえると分かっているから
- 暑いまたは寒いから
- 不安や恐怖があるから
歩かないときの愛犬の気持ちをよく理解し、リードを無理に引っ張ることなく、原因別に上手く対処することが大切です。
お散歩は犬にとって楽しく、有意義なものであるべきです。愛犬が安心して安全に歩くことができるよう、飼い主としてサポートしてあげてくださいね。