犬の『欲求不満』を解消させる方法3つ
1.犬に適した運動をさせる
犬の欲求不満で体力や気力を持て余しているようであれば、散歩でたっぷり運動をさせてあげるようにしましょう。
犬にとって散歩は、体力を発散できるだけでなく、外の空気や音に触れることで精神的な満足も感じられるすばらしい時間です。
犬が欲求不満になっていることを感じたら、散歩時間を長くしたり、普段とは歩くコースを変えたり、自然の多いところに足を伸ばしてみたりといった工夫をしてみましょう。
ただし、運動量が多すぎることで疲労やストレスを感じる犬もいるので、犬の年齢や体力に合わせた適切な質・量の運動をさせることを意識してください。
2.おもちゃ遊びをする
犬にとっておもちゃで遊ぶことは、人間が考えているよりもとても重要な意味を持つものです。
犬の気質や興味に合わせたおもちゃ遊びをすると、犬が持つ狩猟本能を刺激して欲求を満たすことができると考えられています。
おもちゃを「追いかける」「捕まえる」「噛んで引っ張る」「壊す」といった行動は、動物が狩りをするときと似た行動のため、おもちゃ遊びを通して狩猟の達成感や満足感を感じることもできます。
ただし、おもちゃ遊びで欲求不満を解消したいときは、犬におもちゃを与えてひとり遊びさせるだけでは十分ではありません。
飼い主さんが一緒に遊び、おもちゃを動かしたり取り合ったりして、より充実した遊びを提供してあげましょう。
3.スキンシップやアイコンタクトを増やす
犬の欲求不満は、飼い主さんのコミュニケーション不足や精神的な不安が原因となることもあります。
そのような場合は、犬とスキンシップをする時間を増やすのがおすすめです。
犬は大好きな飼い主さんの体温を感じたり、優しくなでてもらったりすると、安心感を感じて満たされた気持ちになります。
さらに、信頼している相手とアイコンタクトを取ることで、幸せな気持ちになったりストレスが解消されたりする効果があるとされているため、ぜひコミュニケーションに取り入れてください。
犬のストレスを放置すると危険な理由と適切な対応
犬が欲求不満やストレスを感じているとき、それを放置してしまうと、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。
- 吠えやいたずらなどの問題行動が増える
- 自傷行為をするようになる
- 飼い主さんとの関係が悪くなる
犬は強いストレスを感じると、それを発散しようとして体を激しく動かしたり破壊行動をしたりすることが考えられます。
本能に任せておこなうそれらの行動は、犬や周囲の人の事故や怪我につながることもあるので注意が必要です。
また、ストレスにさらされ続けると精神疾患を発症することもあります。
自分の前足を真っ赤になるまでなめ続けたり、尻尾の毛を噛んでむしったりといった自傷行為も見られるようになるので、その場合は獣医師の協力も得ながら対応しなければなりません。
こうした危険なトラブルにつながらないように、前述の通り遊びや運動という形で欲求やストレスを発散させることが大切なのです。
そして何よりも大切なことが、欲求不満やストレスにできるだけ早く気がついてあげるということです。
そのために、常日頃から愛犬の行動や体調をしっかりと観察して、変化に早い段階で気がついてあげられるようにしてください。
まとめ
犬も人間と同じように、欲求不満になったりストレスを感じたりすることがあります。
それを放置してしまうと、犬の心身に大きなトラブルを引き起こしたり、飼い主さんに不信感を持つようになってしまったりすることも考えられます。
愛犬との生活がよりよいものになるように、日頃から愛犬の様子をしっかり観察して、その都度適切な対応をとるように心がけましょう。