それは突然やってきました。
「お父さんの知り合いの家で、ミニチュアダックスの赤ちゃんが数匹生まれたから1匹貰う事になったのよ」
9年前の春先、母親が突然ワンコを飼う宣言をしてきました。
あまりの唐突な言葉に当時の私は楽しみというよりも驚きと不安で一杯でした。
心は簡単に準備できない
ワンコの生活必需品やオモチャ等の物理的な物は指示通りに用意すれば良いけれど、肝心の心の準備が整っていないからです。
まず最初に“トイレの躾けはどうやるの?ここはペット可のマンションだけど沢山吠えない?大丈夫?”という基本的な疑問が浮かび上がりました。
当時は周りにワンコを飼っている人が居なかったのでアドバイスを貰えなかったので、すぐに本屋に躾け本を買いに行き、迎えた初日の扱い方から初めての散歩の仕方までを一生懸命読み漁り、それと同時に迎えるまでワンコの性別が不明だったので、男の子と女の子名前をいくつかリストアップして、実際に顔を見てから選ぶ事にしました。
命を預かるという使命感
そしてある程度の準備ができたと同時に、今度は、
“ワンコを飼うというのは1つの大切な命を預かるという意味。それは大きな責任であり、私達の行動の一つ一つがワンコの運命を左右してしまう。それを忘れてはダメ”
という大きな使命感が湧き出てきました。更にその使命感が強くなりすぎてしまって、次は大きな不安が押しかかりました。
“私達が家族になってしまっていいの?ちゃんとワンコを幸せにできる?寂しい思いさせたりしない?”
という言葉が頭をよぎってモヤモヤし、でもそうしている間にもワンコが我が家に来る日は近付いているしで軽くパニックにもなってしまいました。
それはドラマのセリフでした
でもそんな時、たまたま観ていた海外ドラマの中で、始めての出産を控え、生まれてくる我が子を幸せにできるかと思い悩む女性に対し、一緒にいた知人がこんなセリフを言ったんです。
「大丈夫。心配したり思い悩むという事は、もうそれだけ愛情がある証拠だよ。その子にもシッカリ愛が伝わるわ」
その言葉を聞いたとき、心が軽くなると同時にこう思ったんです。
“ワンコは人の感情を理解できる賢い生き物。だから自分達なりに精一杯愛情を与えれば、ちゃんと分かってくれる”と。
その日以降からは純粋に愛犬がやってくる日を指折り数えて楽しみに待てるようになりました。
たくさんの幸せをもらいました
さて、ここからはワンコと暮らせて良かった瞬間、私の愛犬を迎えてから感じた幸せな事をお話します。
まずワンコがいると、運動不足になりません。というよりもグイグイ引っ張られて走ったり階段を駆け上がったりを毎日のように繰り返したので、足に筋肉が付きカラダも引き締まりました!
更にワンコがいると自然と色々な人と交流ができます。因みに私は一人暮らしをしたり結婚をしたりで2回ほど愛犬を連れて土地を変えましたが、その先々で散歩をする度に色々と「可愛いワンちゃんですね」と話しかけてもらい、ワン友さんが出来て情報交換もできました。ワンコがいなかったら散歩してても話しかけられる事なんてないですもんね?
そしてワンコは人の感情に敏感なので、仕事とかで落ち込んでいると、そっと背中に寄り添ってくれます。
この瞬間ほどワンコがいてくれて良かったなぁとウルウルしながら思う事はないですね♪
最後に
では最後に私の愛犬といる事の幸せを感じる写真をお見せします。
この子は小さな頃から本当に甘えん坊で、私の膝の上や足元に来てスヤスヤとお昼寝をする習慣があります。
完全に心を許してくれているんだなと、可愛くてたまらなくなります♪
そして、あのドラマの言葉通り、不器用なりに注いでいる私達の愛情を感じ取ってくれているんだなと幸せになります♪