犬からすると余計なお世話な飼い主の行動5つ
犬からすると余計なお世話な飼い主さんの行動があります。一体、飼い主さんのどのような行動が、犬には余計なお世話になってしまうのでしょうか?ここでは、犬からすると余計なお世話な飼い主さんの行動を5つご紹介します。
1.極端なサマーカットをする
夏の暑さ対策として、愛犬をサマーカットにする飼い主さんは多いでしょう。しかし、バリカンで丸刈りにする極端なサマーカットは、逆効果になることがあります。
被毛は断熱材のような役割を果たしており、直射日光の熱が皮膚に直接届くのを防いでいます。そのため、丸刈りにするとかえって暑さを感じやすくなり、熱中症のリスクを高めてしまうのです。
さらに、バリカンで短く刈ることで毛質が変わってしまったり、毛が伸びてこなくなったりすることもあります。
「涼しく過ごせるように」と思って極端なサマーカットをすると、愛犬に「余計なお世話」と思われてしまうかもしれません。
2.他の犬と無理に交流させようとする
他の犬と無理に交流させようとするのは、犬からすると余計なお世話です。
他の犬が苦手なのにドッグランに連れて行かれたり、散歩中に他の犬に近づけられたりすると、強いストレスや恐怖を感じます。
また、他の犬が苦手でなくても、相性が悪い犬がいることもあります。その場合、犬は相手の犬と距離を取ろうとしますが、それを無視されて無理に近づけられると、やはり強いストレスを感じてしまいます。
3.常に構おうとする
愛犬に寂しい思いをさせまいと、飼い主さんが家にいるときは常に撫でたり、抱っこしたり、遊んだりしていませんか?しかし、犬にもひとりで過ごす時間が必要です。
常に飼い主さんに構われていると、犬は心身を十分に休められず、ストレスになります。また、飼い主さんが少しでもそばを離れると強い不安を感じる「分離不安」の原因につながることもあります。
こうしたことから、常に構おうとするのは、犬には余計なお世話なのです。
4.頻繁にシャンプーする
犬の皮膚や被毛を清潔に保つために、定期的なシャンプーは欠かせません。とはいえ、その頻度には注意が必要です。
シャンプーをしすぎると、皮膚の保護に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥やフケ、さらには皮膚炎の原因につながります。
頻繁なシャンプーは皮膚トラブルのリスクを高めるため、犬にとって余計なお世話になってしまうのです。
5.見た目重視のおしゃれをさせる
近年、犬用の洋服やアクセサリーの種類が豊富になり、愛犬のおしゃれを楽しむ飼い主さんが増えています。洋服やアクセサリーが愛犬にとって快適であれば問題ないのですが、もし動きにくさや不快を感じている場合は、ストレスになることがあります。
快適さや機能性よりも見た目を重視したおしゃれは、犬からすると余計なお世話になりがちです。愛犬のおしゃれが飼い主さんの自己満足になっていないか、一度考えてみましょう。
余計なお世話にならない正しい接し方は?
ここまでご紹介した余計なお世話な行動をしてしまっている場合は、正しい接し方をすることで、愛犬との信頼関係を深めることができます。ここからは、余計なお世話にならない正しい接し方をご紹介します。
1.サマーカットは短くしすぎない
愛犬にサマーカットをする際は、被毛の役割を理解し、短くしすぎないようにしましょう。バリカンで丸刈りにするのではなく、ハサミを使って毛足を2〜3センチ程度残してカットするのがおすすめです。そうすることで、被毛が持つ本来の役割を損なうことなく、快適に過ごせます。
ブラッシングをこまめに行い、通気性をよくしてあげることも暑さ対策の一環となります。
2.他の犬と無理に交流させない
他の犬との交流では、愛犬と相手の犬、双方の気持ちを尊重してあげることが大切です。無理に近づけようとせずに、まずは愛犬と相手の犬の様子をよく観察しましょう。
お互いに興味を示すようなら、相手の犬の飼い主さんの許可を得て、少しずつ近づけてあいさつをさせてあげてください。もしどちらかが嫌がるそぶりを見せた場合は、距離を取るようにしましょう。
また、愛犬が他の犬を苦手とするなら、無理にドッグランへ連れて行く必要はありません。無理に犬同士で遊ばせなくても、大好きな飼い主さんと遊べれば愛犬の心は満たされます。
3.適度な距離感を保つ
前述の通り、犬にもひとりになる時間が必要です。愛犬が疲れているときや眠っているとき、ごはんを食べているときは、構わずにそっとしておきましょう。また、愛犬の自立心を養うために、飼い主さんが家にいる場合でも、あえて別々に過ごす時間を作ることも大切です。
適度な距離感を保つことが愛犬のストレスを軽減し、信頼関係を深めることにつながります。
4.シャンプーは適切な頻度で行う
犬のシャンプーは、犬種や皮膚の状態などにもよりますが、月に1〜2回程度が目安です。月に2回行う場合は、2週間ほど間隔をあけるようにしましょう。
適切な頻度でシャンプーをすることで、皮膚や被毛を清潔に保ちながら、皮膚トラブルのリスクも減らせます。シャンプーとシャンプーの間に汚れが気になったときは、ペット用のボディタオルなどで拭いてあげるとよいでしょう。
5.洋服などはおしゃれさより快適さを重視する
愛犬に洋服やアクセサリーを身につけさせる場合は、見た目のおしゃれさより快適さを重視してあげることが大切です。素材や機能性、動きやすさなどを考慮し、愛犬にとって快適なものを選んであげましょう。
愛犬が洋服やアクセサリーを身につけるのを嫌がる場合は、無理強いはやめましょう。
まとめ
飼い主さんがよかれと思ってした行動が、愛犬からすると「余計なお世話」になることがあります。今回ご紹介した行動をしてしまうと、愛犬のストレスになったり、健康を害したりする可能性があるため注意が必要です。
愛犬の気持ちや体の仕組みを理解し、正しい接し方を心がけることで、愛犬との信頼関係を深めていきましょう。