犬があご乗せしてくる理由4選
犬があごを飼い主さんの上にそっと乗せてくるのにはどんな理由があるでしょうか。これは犬にとって安心のサインであることもあれば、要求やアピールの一環である場合もあります。そのため、周囲の状況を踏まえて判断することが大切です。ここでは、代表的な4つの理由について詳しく見ていきましょう。
1.甘えたい
犬は飼い主とのスキンシップを通じて安心感を得る動物です。あごを乗せる仕草は「もっとそばにいたい」「触れていたい」という甘えのサインです。
あごを乗せてじっと見つめてきたり、しっぽを振ってきたりする場合は、愛情表現のひとつだと思ってよいでしょう。また、この行動は深い信頼関係が築けている証拠でもあります。愛犬の気持ちに応えて優しくなでたり、声をかけたりしてあげましょう。
2.安心・リラックスしている
あご乗せは犬が安心しているときにも見られる行動です。あなたを信頼できる相手だと感じ、心からリラックスできているからこそ、安心してあごを乗せられるのです。
あごを乗せてそのまま眠ってしまったり、まどろんだりしている場合は、その場所が心地よく、非常にリラックスしている証拠でしょう。つまり、あなたは愛犬にとって信頼に足る存在だと認識されていると考えられます。
3.構ってほしい
犬が飼い主さんのひざや足にあごを乗せるのは、飼い主さんの気を引くための行動でもあります。あごを乗せたときに、飼い主さんが優しく声をかけたり、撫でてくれたりすることを学習すると「あごを乗せれば構ってもらえる」と覚えて、頻繁に行うようになります。
とくに、飼い主さんがテレビを見ていたり、スマホを触っていたりして、構ってくれないときにこの行動をすることが多いようです。これは「注目してほしい!」という犬からのアピールなのです。
また、若くて活発な犬は「遊ぼう」という誘いの場合も。ぜひ、一緒に遊んであげましょう。ただし、メリハリを付けて接することが大切です。
4.ごはんちょうだい
犬が食事前やおやつがほしいタイミングであごを乗せてくることがあります。これは「ねえ、そろそろでしょ?」という催促のサインで、飼い主さんにとってはとても分かりやすい要求行動です。犬によっては、目をじっと見つめたり、前足を軽く添えてきたりする場合もあるでしょう。
可愛い仕草ですが、ここで安易に与えてしまうと「あごを乗せればご飯がもらえる」と学習し、要求がエスカレートしてしまう可能性があります。要求に応えつつ、あげ過ぎにならないように食事管理を徹底しましょう。
犬があご乗せをするときの本音とは?
犬が飼い主さんの体にあごを乗せる行動は、甘えや要求、安心のサインなど、さまざまな意味を持ちますが、その根底にあるのは飼い主さんへの深い信頼です。犬にとって、体を預けられる相手は、心から安心できる人だけです。
また、無防備な体勢であごを乗せるという行為は「あなたと一緒にいると安全だ」という安心感でもあります。
あごを乗せるという行動は、言葉を話せない犬が、飼い主さんへ「大好きだよ」「ありがとう」という気持ちを伝えているサインとも言えます。愛犬があごを乗せてきたら、しっかりと気持ちに応えてあげてください。
まとめ
犬があご乗せをしてくる理由は、甘えたい、安心している、構ってほしい、ごはんが欲しいといった心理が背景にあります。あごを乗せるのは信頼関係を示すサインでもありますから、愛犬の気持ちに応えてあげてください。
一方で要求に応えてばかりいると、要求行動として習慣化する可能性もあるため注意が必要です。ときには「今は無理」「今日はここまで」として甘やかしすぎないように毅然とした態度で接することも大切です。