️絶対ダメ!吠えている犬へのNG対処法
要求にすぐに応える
ごはんや散歩を要求して吠える「要求吠え」はよくあるパターンです。つい親心で要求に応えてしまうと、犬は「吠えれば要求が通る」と学習して行動がエスカレートするため、むやみに応じるのは避けましょう。
ただし、トイレや体調不良など本当に緊急で必要な場合は別です。状況を見極めて対応してください。
反応する
「何?」と声をかけたり、叱ったりすることも、犬にとっては反応の一つと受け取られます。叱責であっても注目を得られることで強化されるため、吠えた瞬間に大げさに反応するのは避けましょう。
むやみに近づく
警戒や威嚇を伴う吠えの場合、むやみに近づくのは危険です。警戒吠えは「これ以上近づくな」という警告であり、無視して距離を詰めると咬傷につながることもあります。まずは距離を取り、安全を確保してください。
安易な天罰方式
大きな音で驚かせる、強い不快刺激でやめさせるといった方法は、一時的に効果があっても恐怖やストレスを招き、信頼関係を壊す可能性があります。
最近は推奨されないことが多く、専門家の指導なしに行うのは避けましょう。
️吠えている犬への正しいしつけ
要求吠えは徹底的に無視
要求吠えには目を向けない、声をかけないなど、一貫して無視することが効果的です(ただし安全・衛生上の必要がある場合や、犬が緊急のサインを出している場合は別です)。無視の際も安全を最優先にし、飼い主が落ち着いて行うことが重要です。
オスワリで切り替える
基本コマンド(「オスワリ」「マテ」など)を確実に教えておけば、吠えたときにコマンドで行動を切り替えられます。指示に従って静かにできたら、すかさず褒める・報酬を与えることがポイントです。
強制ではなく、学習として落ち着いた行動を定着させましょう。
無駄吠えはストレス発散を
原因がはっきりしない無駄吠えは、運動不足・退屈・不安などのサインであることが多いです。散歩や遊びを増やす、知育玩具を与えるなどしてエネルギーやストレスを発散させてあげましょう。
突然の増加や他の異常(ぐったり・食欲低下など)がある場合は、まず獣医師に相談してください。
警戒吠えは社会化訓練
警戒吠えは「恐怖や不安」によることが多く、無理に近づけて慣らすのは逆効果です。
相手に慣らす際は少しの刺激から始めて徐々に慣らす(脱感作)と同時に、その刺激と良いこと(おやつなど)を結びつけるカウンターコンディショニングが有効です。攻撃性が強い場合は専門家に相談してください。
️まとめ
吠えること自体は犬の自然な行動です。大切なのは「なぜ吠えているか」を見極め、状況に合った対応を行うことです。
即座に要求に応える、感情的に叱る、安易に強い刺激で押さえつけるのは避け、基本は「安全確保→原因の特定→正しい学習(無視・コマンド切替・社会化・運動)」です。
変化が急だったり手に負えない場合は、獣医師や信頼できるドッグトレーナーに相談しましょう。