老犬と子犬を一緒に飼うときに注意したいこと
新しく犬を迎えたいと考えたとき、先住犬がすでに老犬であると「子犬を迎えて大丈夫だろうか…」と不安に思う飼い主さんも多いでしょう。
まだまだ元気で遊び好きな老犬なら、子犬にとってよい遊び相手になってくれるかもしれません。一方で、のんびり過ごすのが日常となっている老犬にとっては、子犬のエネルギッシュな行動がストレスになることもあります。
老犬と子犬ではライフステージが大きく異なります。それぞれの特性を理解し、適切な工夫をすれば、無理のない共生が可能です。
1.無理に仲良くさせようとしないこと
老犬と子犬を一緒に飼うときの大切なポイントは「無理に仲良くさせないこと」です。
やんちゃな子犬を老犬が鬱陶しく感じて無視したり、威嚇したりすることは珍しくありません。しかし、こうしたやり取りを通じて子犬は「相手との距離感」を学んでいきます。
深刻なケンカにならない限りは、飼い主が過度に介入せず、そっと見守る姿勢も大切です。
2.体力の差を理解すること
散歩や遊びのときは「体力差」を意識することが欠かせません。
老犬と子犬では歩くスピードもスタミナも大きく違います。たとえ同じ犬種でも個体差は大きいため、なるべく散歩は別々にした方がよいでしょう。
室内や庭で一緒に遊ばせる場合は、必ず飼い主が見守りましょう。子犬の勢いに老犬が押されてしまったり、ストレスを受けてしまうこともあるため注意が必要です。
3.寝床をしっかりと分けること
老犬には「安心して休める専用のスペース」を用意しましょう。
ケージやサークルを利用して、休んでいるときに子犬が入り込まないように工夫することが大切です。寝ているところに子犬がちょっかいを出すと、老犬の体調不良やストレスの原因になる可能性があります。
「2匹が同じベッドで仲良く寝てほしい」と思う飼い主さんも多いですが、それぞれが安心できる環境を整えることを優先しましょう。
4.食事の管理を徹底すること
老犬と子犬では必要な栄養バランスが大きく異なります。
横取りや盗み食いが起きないように、食事はそれぞれのケージや区切られたスペースで与えるのがおすすめです。
また、おやつを与える際も注意が必要です。子犬は食べ終わるのが早く、老犬のおやつを奪ってしまうことがあります。食事やおやつをめぐるトラブルはケンカの原因になるため、飼い主がしっかり管理してあげましょう。
まとめ
老犬と子犬を一緒に飼うときに注意したいことを4つ解説しました。
- 無理に仲良くさせようとしないこと
- 体力の差を理解すること
- 寝床をしっかりと分けること
- 食事の管理を徹底すること
ライフステージの異なる2匹を一緒に飼うためには、それぞれに合った環境づくりが欠かせません。
老犬には安らぎのある落ち着いた暮らしを、子犬にはのびのび成長できる暮らしを提供してあげましょう。その両方を叶えるために、飼い主さんが工夫と配慮をしてあげることが大切です。