犬がお散歩を拒否するときに考えられる心理
ハーネスをつけようとすると嫌がったり、抱っこしようとすると唸ったりすることはありませんか?そんなとき、飼い主さんは少し寂しく感じたり、「どうしてだろう?」と心配になったりするのではないでしょうか。
犬がお散歩を拒否する背景には、体の問題だけでなく、気持ちの問題が隠れている場合もあります。
ここでは、お散歩を拒否するときに考えられる代表的な理由を紹介します。
1.毎日同じで楽しくない
犬にとって散歩は運動だけでなく「刺激を感じる時間」でもあります。毎日まったく同じ道では、だんだん退屈に感じてしまうこともあります。
たとえば、いつもの角を通り過ぎてひとつ先の角を曲がるだけでも、犬にとっては大きな変化になります。
また「においを嗅がせてもらえないから楽しくない」というケースもあります。犬にとってにおいを嗅ぐことは、情報収集の大切な行動です。嗅ぐのを制限されすぎると、「散歩=楽しくない」と思ってしまうのです。
散歩は義務ではなく、一緒に楽しむ時間です。アイコンタクトをとりながら、声をかけながら歩くことで、愛犬にとって特別な時間になります。
2.お家の中で体を動かして満足している
おもちゃ遊びや庭での運動などで、すでに体を動かして満足していると、散歩に出たがらないこともあります。
若い犬はエネルギーが有り余っていて「もっと遊びたい!」となりますが、年齢を重ねた犬は自然と活動量が減っていきます。
1日くらい散歩をお休みしても大きな問題はありません。家の中でしっかり体を動かせているのであれば、ときには「休息日」を設けてもよいでしょう。
3.体調が優れない
季節の変わり目は寒暖差で体調を崩しやすく、夏は暑さで体力を奪われることもあります。
シニア犬では、関節痛や体力の低下から散歩を嫌がる場合も少なくありません。「ごはんを残す」「寝てばかりいる」など、いつもと違う様子が見られたら、体調不良のサインかもしれません。
症状が軽ければ無理に連れ出さず、休ませてあげることも大切です。
4.お家の中が安全で安心だから
外の世界は犬にとって刺激が多い場所。
車やバイクの音、人や犬とのすれ違いなどが不安の原因になっていることもあります。過去に怖い経験をした犬や、社会化が十分でない犬は特に外を怖がりやすい傾向があります。
対策としては、以下の方法が効果的です。
- 車通りの少ない道を選ぶ
- 人が少ない時間帯に散歩する
- 徐々に環境に慣れさせる
社会化不足を感じる場合は、まずは家族や友人に協力してもらい、安全な状況で他人や他犬と接する機会を少しずつ増やしてあげましょう。
まとめ
犬がお散歩を拒否するときに考えられる心理を4つ解説しました。
- 毎日同じで楽しくない
- お家の中で体を動かして満足している
- 体調が優れない
- お家の中が安全で安心だから
ときには「抱っこしてほしい」といった甘えから拒否することもあれば、「今日はちょっと元気が出ない」といった気持ちの変化が理由のこともあります。
体の不調だけでなく、心の状態にも目を向けてあげましょう。安心して散歩を楽しめるように、飼い主さんが工夫してサポートしてあげることが大切です。