犬に絶対NGな『秋の味覚』3選 超危険な食材や万が一食べてしまったときの症状とは

犬に絶対NGな『秋の味覚』3選 超危険な食材や万が一食べてしまったときの症状とは

犬にとって危険な食材はたくさんあります。有名なものでは、ブドウやアボカド、玉ねぎなどがあげられるでしょう。今回は、そのなかでも犬に絶対に与えてはいけない秋の味覚を3つピックアップし、それぞれの危険性や万が一食べてしまったときの症状について解説します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

1.ブドウ

ブドウを見つめる犬

ブドウは急性腎不全を引き起こす非常に危険な果物です。しかも、犬にとって危険な成分も部位もわかっていないのです。現在、明らかになっているのは、ブドウを食べて腎機能障害を起こした犬の報告が多数あること、過去の例では体重1kgあたり3〜32g(2~3粒)で中毒症状があらわれるということです。

犬がブドウを食べた場合、摂取から数時間後に嘔吐があらわれるのが最も一般的です。また、食欲不振、呼吸障害、震えなどの症状が見られることも。さらに深刻なケースでは数日で命を落とす可能性があります。

もし愛犬がブドウを誤って食べてしまった場合は、たとえ症状が出ていなくても、すぐに動物病院を受診することをおすすめします。

また、危険なのは生のブドウだけではありません。パンやお菓子に含まれるレーズンなどの加工品も同様に危険です。犬にはなるべく人間の食べ物を与えないようにし、与える際は、ブドウやレーズンが含まれていないか、十分に注意しましょう。

2.銀杏

お皿に盛った銀杏

秋の風物詩である銀杏。人間にとっては美味しい秋の味覚ですが、犬には危険です。

もし、犬が銀杏を食べてしまった場合、食後1〜2時間程度で、嘔吐・下痢、呼吸困難、けいれん、ふらつきといった症状があらわれることがあります。命に関わることもあるため、万が一食べてしまった場合は、どのくらい食べてしまったのかを確認し、直ちに獣医師に相談してください。

また、銀杏は皮膚に触れると炎症を起こしたり、硬い殻を誤って飲み込むことでのどに詰まらせたり、内臓を傷つけたりすることもあるため油断ができません。

銀杏は独特の強いニオイがするため、興味を持って近づいてしまう犬もいます。秋の散歩中は、愛犬がギンナンに触れたり、口にしたりしないよう十分に注意し、必要であれば散歩コースを変更することも検討しましょう。

3.イチジク

お皿に盛ったイチジク

犬にとって、イチジクは絶対に与えてはいけない食べ物のひとつです。命に関わる重篤な症状を引き起こす危険な食べ物とされています。

イチジクの皮や葉、果肉に含まれる「フィシン」や「ソラレン」といった成分は、アレルギーをはじめとした中毒症状を引き起こします。これらの成分を犬が口にすると、口内炎や口腔内のただれ、嘔吐、下痢などの症状があらわれる可能性があります。

とくに、ラテックスアレルギーを持つ犬は、イチジクアレルギーも発症しやすく、アナフィラキシーショックを起こすおそれがあるため、注意が必要です。

また、イチジクは生だけでなく、ジャムやドライフルーツなどの加工品でも中毒症状を引き起こすことがあります。

さらに、イチジクの葉や茎を切った際に出る汁に触れると、皮膚に炎症が起き、火傷のようにただれるリスクがあるため、こちらにも注意が必要です。

まとめ

ブドウを手に持った男性と見つめ合う犬

人間にとっては秋の味覚として美味しいブドウ、ギンナン、イチジクですが、犬にとっては深刻な健康被害を引き起こす可能性があるため、絶対に与えてはいけません。

もし犬がこれらの植物を口にしてしまうと、嘔吐、下痢、痙攣、腎臓の機能障害といった症状があらわれ、命に関わる場合もあります。万一食べてしまった場合は「いつ」「どの部位を」「どのくらいの量」を食べたのかを把握し、すぐに動物病院を受診してください。

また、これらの植物のなかには、触れただけでも危険なものもあります。ご自宅での管理はもちろん、散歩中や外出先では犬が近づかないように注意しましょう。

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