️1位 MIX犬(体重10kg未満)
実は3位から5位までのランキングは2023年から2年連続で変動がありませんでした。最新版のランキングで変動があったのは2位と1位が入れ替わったこと。そして2010年以来不動のトップを誇っていた犬種がついに首位から陥落したことです。
実に15年ぶりに首位の犬種を更新したのは、何とMIX犬(体重10kg未満)という結果でした。「要は雑種犬でしょ?」と思うかもしれませんが、一昔前に多かった日本犬由来の雑種犬とは異なります。
多くは人気のある犬種の純血種を意図的に交配させたもので、特にマルチーズとトイ・プードルのMIXである「マルプー」や、ランキング3位のチワワと2位のトイ・プードルをかけ合わせた「チワプー」などが人気です。
オンリーワンの魅力
個性や多様性が重視されている現代社会で、MIX犬が持つ最大の魅力は「オンリーワン」であることです。純血種同士をあえて交雑させることで、その子にしかない見た目の特徴や性格などが現れることがあり、愛犬の個性をより際立たせてくれます。
遺伝性疾患や無理な交配に問題も
一方で意図的に作出したMIX犬にはデメリットや注意点もあります。1つは親犬の遺伝性疾患を引き継いでしまう可能性が多いこと。また珍しい個体を作出しようとするあまり、超大型犬と小型犬をかけ合わせるなど無理な交配が行われることも問題視されています。MIX犬は慎重に選ぶ必要があるでしょう。
️2位 トイ・プードル
首位から陥落したとはいえ、トイ・プードルが魅力的な犬種であることに変わりはありません。
賢くケアも容易な優秀犬種
トイ・プードルというと、まずはそのぬいぐるみのような愛らしさが人気の理由と想像がつきます。そのうえサイズ感も日本の一般家庭の飼育環境にぴったり合っていることから人気に拍車がかかりました。
でもトイ・プードルの素晴らしさは見た目だけではないのです。あまりイメージにないかもしれませんが、実はトイ・プードルはあのボーダー・コリーに次ぐという説もあるほど賢い犬種で訓練性能も高いのです。
またシングルコートで抜け毛が少なく、お手入れの手間がかからないのも嬉しいポイントの1つでしょう。
️3位 チワワ
チワワはかつて人気犬種ランキングトップでしたが、2010年にトップの座をトイ・プードルに明け渡して以来、常に次点としてトップを追いかけていました。2023年からはMIX犬の登場によって順位を3位に下げています。
うるうるの大きな瞳で人気者に
チワワといえば、その小さな体からこぼれ落ちそうなほど大きくうるうるな瞳が魅力。世界最小とも呼ばれる超小型犬種であり、初心者でも比較的お世話がしやすいことで飼育頭数を増やしてきました。意外と気が強いけれど、内弁慶な一面もあるギャップも保護欲をくすぐります。
️4位 柴犬(豆柴含む)
4位は柴犬です。日本犬では唯一の小型犬であり、上位には唯一のランクインとなっています。実は「飼ってみたい犬種ランキング」ではトップにも君臨しており、しつけの難易度や飼育環境の問題さえ許せば更にランクアップを狙える犬種かもしれません。
オオカミの特徴を強く残した「ザ・日本犬」
柴犬の人気は今や日本にとどまらず、世界にも広がっています。人間が意図的に手を加えてきた外国の犬種と違い、柴犬をはじめとする日本犬は人の手がほとんど加えられておらず、祖先であるオオカミの特徴を強く残しています。人間に媚びない自立心の強い性格が魅力なのです。
️5位 ミニチュア・ダックスフント
5位はミニチュア・ダックスフントです。10年ほど前から比べるとやや人気は下降気味で、近年ではトップ5から陥落する年もありますが、それでも根強い人気を誇っています。
ユニークな容姿と豊富なカラバリ
ミニチュア・ダックスフントの魅力はやはり「胴長短足」のユニークな容姿でしょう。他の犬種にはない愛らしさを演出してくれています。また被毛の長さやカラーバリエーションもたくさんあり、個性を楽しめるのも魅力です。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?周りを見回してみて、今回の人気ランキングは納得の結果だったでしょうか。結果はもちろん興味深いものではありますが、最終的に犬を選ぶ際にはランキングに左右されず、自分の飼育環境や生活スタイル、経験からぴったり合う子を選びたいですね。