犬が尻尾をブンブン振っているときの心理
犬が尻尾をブンブン振ってくれると、「あ、喜んでる!」と、こちらまで嬉しい気持ちになりますよね。
犬は自分の気持ちを表現したいとき、尻尾を振ってくれます。しかし、犬が尻尾をブンブン振ってくれるのは、喜んでいるとき、楽しいときばかりではありません。
犬が尻尾をブンブン振ることには様々な気持ちが込められています。尻尾の動きから犬の気持ちを読み取ることで、よりコミュニケーションがしやすくなります。
1.嬉しくて少し興奮している
犬が尻尾を高く上げ、左右にゆったりと同じテンポで振っているときは、嬉しくて少し興奮しているサインです。
口角がキュッと上がり、まるで笑顔のように見えることもあります。尻尾の高さや振るスピードが増すほど、気持ちの高まりも強いと考えられるでしょう。
ただし、過度に興奮するとケガやトラブルにつながることもあります。犬が落ち着いて過ごせるよう、飼い主はあくまで冷静に接してあげましょう。
2.楽しくてテンションが上がっている
尻尾を高く掲げ、大きく速めに振っているときは「楽しい!」という気持ちが最高潮になっている瞬間です。呼吸が荒くなり、口元は軽いパンティングをしていることもあります。
テンションが上がった犬は、突然ダダダッと猛ダッシュしたり、こちらに勢いよく飛びかかってきたりすることもあります。追いかけっこや遊びを求めているサインです。
ただし、興奮が行き過ぎてしまった場合は、「おすわり」「待て」といった指示を出して、一度落ち着かせるようにしましょう。
3.警戒して緊張している
尻尾を下げ気味にして、左右に大きくゆっくり振っているときは、警戒心や緊張のあらわれです。
一見すると微笑んでいるように見える「ストレススマイル」をしていることもありますが、実際には不安やストレスを抱えている状態です。
このときに目をじっと見つめたり、無理に近づいたりすると、犬はさらに警戒を強めてしまうことがあります。尻尾の動きが止まったら特に要注意。刺激せず、そっと距離を取りましょう。
4.不安と緊張で怯えている
尻尾を下げたり、足の間に巻き込むようにして先端だけを小刻みに振っているときは、不安や恐怖で怯えているサインです。
頭を低く下げて上目遣いをしたり、耳を横や後ろに倒していることもあります。場合によっては視線をそらし、絶対に目を合わせまいとすることも。
このような状態の犬に無理に近づいたり、手を伸ばすのは危険です。怯えている犬は、防衛本能から思わず噛んでしまうことがあるため、十分な距離を保って安心させてあげましょう。
まとめ
犬が尻尾をブンブン振っているときの心理を4つ解説しました。
- 嬉しくて少し興奮している
- 楽しくてテンションが上がっている
- 警戒して緊張している
- 不安と緊張で怯えている
犬が尻尾をブンブン振っていることには、犬の様々な気持ちが込められており、尻尾の動き・高さ・速さなどの状況を見極めることで、より犬の気持ちを理解しやすくなります。
犬の気持ちを知りたいときは、尻尾の動きをよく観察し、耳の動きや目線や口元などの状況からも判断してみましょう。