犬の『自由』を奪う飼い主のNG行動5つ 今すぐに改善すべき!愛犬を不幸にさせる行為とは

犬の『自由』を奪う飼い主のNG行動5つ 今すぐに改善すべき!愛犬を不幸にさせる行為とは

飼い主さんの行動が愛犬の自由を奪い、不幸にしているとしたら、とてもつらい気持ちになりますよね。しかし、知らず知らずのうちに、愛犬の自由を奪ってしまっているケースは少なくありません。この記事では、犬の自由を奪う飼い主さんのNG行動と、自由を奪われた犬はどうなるのかについてご紹介します。

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犬の自由を奪う飼い主のNG行動5つ

悲しそうなラブラドールリトリーバー

飼い主さんの何気ない行動が、愛犬に大きな影響を与えることがあります。無意識のうちに、愛犬の自由を奪ってしまっていることもあるので注意が必要です。ここでは、犬の自由を奪う飼い主さんのNG行動を5つご紹介します。

1.散歩へ連れて行かない

犬を飼ったら、朝夕2回の散歩が欠かせません。悪天候や体調不良のときは無理をする必要はありませんが、行けるのに散歩に連れて行かないのはNG行動です。

散歩は運動の時間であるだけでなく、犬が外の世界と触れ合う大切な機会です。さまざまなにおいを嗅ぎ、音を聞き、景色を見ることで、家の中では得られない刺激を受け、それがストレス解消にもつながります。

散歩に行かない日が続くと、外のさまざまな刺激を受ける自由を奪われ、犬は退屈な毎日を送ることになります。愛犬の心と体の健康のためにも、毎日の散歩を大切にしましょう。

2.散歩中におい嗅ぎをさせない

犬は、散歩中のにおい嗅ぎを楽しみにしています。野生時代、優れた嗅覚で獲物を追っていた犬にとって、においを嗅ぐことは本能的な行動です。散歩中ににおいを嗅いで情報収集することは、犬の本能的欲求と言えるでしょう。

そのため、「時間がかかる」「なんとなく不潔に感じる」といった理由で、散歩中のにおい嗅ぎを禁じるのはNGです。散歩中ににおい嗅ぎをまったくさせないのは、犬としての欲求を満たす自由を奪うことになります。

交通量や人通りの多い場所では、リードは短めに持つのが散歩のマナーです。しかし、衛生的かつ安全で、他の人に迷惑のかからない場所では、リードを長めに持って、愛犬が心ゆくまでにおい嗅ぎを楽しめるようにしてあげましょう。

3.ずっと構い続ける

飼い主さんとのコミュニケーションやスキンシップは、犬にとって大切なことです。とはいえ、在宅中にずっと撫でたり、抱っこしたり、話しかけたりしていると、犬は心が休まらず、ひとりで過ごす自由を奪われてしまいます。これが犬のストレスになったり、自立心が育たなかったりする原因になることもあります。

愛犬が可愛いと、つい構いたくなる気持ちは分かりますが、適度な距離感を保つように心がけましょう。特に、犬が疲れているときや眠っているとき、ごはんを食べているときには、そっとしておいてあげてください。

また、愛犬を触ろうとしたときに顔や体をそむけたり、逃げようとしたりしたら、それは「今はやめてほしい」というサインです。そのサインを見せたときは無理に構わず、愛犬の気持ちを尊重してあげましょう。

4.犬専用のスペースを用意しない

愛犬がソファや飼い主さんのベッドでくつろいでいる姿を見ると、専用のスペースは必要ないように感じるかもしれません。しかし、愛犬が心から安心して過ごすためには、自分だけの場所が不可欠です。

愛犬専用のスペースを用意してあげないのは、心から安心してくつろぐ自由を奪うことになります。愛犬専用のスペースがないのなら、ぜひ用意してあげてください。

特におすすめの専用スペースはクレートです。クレートは狭くてかわいそうに思えるかもしれませんが、野生時代の犬は穴ぐらを寝床にしていたため、むしろ狭くて薄暗い場所のほうが落ち着きます。クレート以外では、ケージや犬用ベッドも犬専用のスペースになります。

5.しつけが厳しすぎる

犬にしつけは必要ですが、厳しすぎるのはNGです。犬が何かをしようとするたびに「ダメ!」と叱ったり、無理やり従わせたりすると、犬は自分で考えて行動する自由を奪われ、無気力になってしまうこともあります。

また、体罰を与えてしまうと、犬が恐怖心で萎縮したり、攻撃的になったりする可能性があります。体罰はしつけではなく暴力であり、犬がのびのびと過ごす自由を奪う行為ですので、絶対にやめましょう。

犬のしつけは、よい行動を褒めながら正しい行動を教えていくことが基本です。愛犬がよい行動をしたら、すぐに褒めてあげましょう。

どうしても叱らなくてはいけない場面では、叱りすぎないように注意することが大切です。よくない行動をした直後に、「ダメ」「ノー」「イケナイ」などの短い言葉を一言、低いトーンで伝えれば、愛犬は理解してくれるはずです。

自由を奪われた犬はどうなるの?

前足を舐めるビーグル

犬から自由を奪うことは、単に犬がかわいそうというだけではありません。犬の心と体に悪影響を及ぼし、飼い主さんとの関係にも影響する可能性があります。ここからは、自由を奪われた犬に起こり得ることを具体的にご紹介します。

1.問題行動が増える

自由を奪われた犬は、不満が蓄積し、大きなストレスを抱えることになります。そのストレスが原因で、無駄吠えや噛みつき、破壊行動といった問題行動が増えることが少なくありません。

また、自分の尻尾を追いかけ続けたり、体の一部を舐め続けたりする常同行動を起こすこともあります。自由が奪われた状態が改善されないままだと、常同行動が常同障害(生活に支障がきたすほど特定の行動を繰り返すこと)へと発展するおそれがあります。

2.健康に悪影響が出る

自由を奪われたストレスは、犬の身体的な健康にも悪影響を及ぼします。ストレスが原因で免疫力が低下して病気になりやすくなったり、下痢や嘔吐、食欲不振などの症状が見られたりすることがあります。

犬の心と体は密接につながっています。心身ともに健やかに過ごせるように、愛犬の守られるべき自由を奪わないように注意しましょう。

3.飼い主への信頼感を失う

飼い主さんに自由を奪われ続けていると、犬は飼い主さんへの信頼感を失うことがあります。その結果、飼い主さんの言うことを聞かなくなったり、反抗的な態度を見せたり、さらには飼い主さんを避けるようになったりすることもあります。

愛犬との関係に変化を感じたら、無意識のうちに自由を奪っていないか、一度自身の行動を振り返ってみましょう。

まとめ

遠くを見つめる柴犬

飼い主さんの何気ない行動が、愛犬の自由を奪い、不幸にしてしまうことがあります。愛犬の自由を奪ってしまうと、問題行動が増えたり、健康に悪影響が出たり、飼い主さんへの信頼感を失ったりする可能性があります。

そうしたことにならないよう、愛犬の自由を奪うNG行動は避け、日頃から愛犬の気持ちを考えて行動するようにしましょう。

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