犬がやりがちな困った行動
犬と暮らしていると、かわいさに癒される一方で、ちょっと困ってしまう行動に悩まされることもあります。
ここでは、犬がやりがちな代表的な行動と、その理由や対策について解説します。
1.お散歩中に他人や他犬に吠えること
お散歩中に他人や他犬に吠えてしまうのは、多くの飼い主さんが経験する困った行動のひとつです。相手を驚かせてしまったり、不快にさせてしまうことがあります。
吠える理由にはいくつかあります。
- 人や犬が大好きで、嬉しさのあまり興奮して吠えてしまう
- 他人や他犬に不安や恐怖を感じ、威嚇して吠えてしまう
- 社会化不足で慣れていないために吠えてしまう
対策としては、「待て」「おすわり」などの指示を出して落ち着かせること、飼い主に意識を向けさせるアイコンタクトを活用することが効果的です。
交流の機会を避けてばかりでは社会化が進まないので、無理のない範囲で少しずつ経験を積ませてあげましょう。
2.家具や物を噛んでしまうこと
家具や物を噛んで壊してしまうのも、犬に多い行動です。特に子犬の頃は好奇心から何でも噛んでしまいがちです。「これは何? 食べられるの?」と確認するような気持ちで噛んでいるのです。
対策としては、以下の工夫が有効です。
- 家具の脚に麻紐を巻いて保護する
- 噛んで遊べるおもちゃを与える
- 壊されたくないものは片付けておく
成犬や老犬になってからの破壊行動は、ストレスが原因であることもあります。その場合は、ストレスの元を探って解消してあげることが大切です。
3.飼い主の手や足を噛む
飼い主の手や足を噛んでしまうのもよくある行動です。
以下の理由から、甘噛みをすることがあります.
- 構ってほしいとき
- 遊んでほしいとき
- 出かけようとする飼い主を引き留めたいとき
成犬になると噛む力が強くなり、ケガにつながることもあるため注意が必要です。
たとえ甘噛みでも「人を噛んではいけない」と教えなければなりません。噛まれたときは短く「ダメ」と伝え、しばらく構わずに放っておきましょう。「噛んでも相手にしてもらえない」と学習させることが大切です。
4.部屋のあちこちでマーキングをする
部屋のあちこちでマーキングをしてしまうのも困った行動です。去勢をすると改善することもありますが、必ずしもそうとは限りません。
マーキングの背景には、不安や縄張り意識があります。自分の匂いをつけることで安心しようとしているのです。
改善のためには、愛犬にとって快適で安心できる環境を整えることが重要です。芳香剤や強い香りのアロマは避けた方がよいでしょう。
もしマーキングしてしまったら、すぐに後始末を。ニオイが残ると同じ場所に繰り返しやすくなります。ペット専用の消臭除菌スプレーがおすすめです。留守番中のマーキングには、おむつやマナーベルトを活用しましょう。
まとめ
犬がやりがちな困った行動を4つ解説しました。
- お散歩中に他人や他犬に吠えること
- 家具や物を噛んでしまうこと
- 飼い主の手や足を噛む
- 部屋のあちこちでマーキングをする
これらの行動は、ただ叱るだけでは改善が難しいことが多いです。大切なのは、行動の裏にある原因を理解し、対策をしてあげることです。
もし困った行動が続き、生活に支障が出るようであれば、ドッグトレーナーや獣医師など専門家に相談することをおすすめします。