犬が居心地悪いと感じる場所7つ
愛犬に安心してくつろいでもらうには、「嫌だな」「苦手だな」と思う場所を把握しておくことが大切です。ここでは、犬が居心地悪いと感じる場所を7つご紹介します。
1.騒がしい場所
人間よりも聴力が優れている犬にとって、騒がしい場所は居心地の悪さにつながりやすいです。特に、テレビやスピーカーから飛び出す騒音、花火や工事などの大きな音には注意しなければなりません。
また、家族が頻繁に行き来するリビングやドアの付近なども、犬にとって落ち着かない場所になります。
2.暑すぎる・寒すぎる所
犬は体温調節が苦手なため、暑すぎたり寒すぎたりする所も不快につながります。夏場は室内にいても熱中症になるリスクがあるため、温度管理をしっかり行いましょう。
窓やベランダの近くといった、気温差の影響を受けやすい場所も犬が過ごすには不向きです。低い場所で暮らす犬は冬場の冷気を感じやすいため、犬用のカーペットなどを活用するのがおすすめです。
3.明るすぎる場所も苦手
犬はほら穴のような、薄暗い場所を好む傾向があります。そのため、明るすぎる照明やテレビの眩しい光が当たらないか配慮を忘れずに行ってください。
直射日光が差し込む場所も避けて、犬が過ごしやすいスペースを設けるようにしましょう。
4.滑りやすい床
フローリングなどの滑りやすい床は、犬の足腰に負担をかけやすく、ストレスにもつながりやすいです。愛犬が過ごす場所はできるだけ、爪や足が引っかからない犬用カーペットを敷くなどの対処を行いましょう。
5.不衛生な場所
犬も人間と同じように、不衛生な場所では不快な気持ちになります。犬が過ごすケージやトイレは、いつも清潔に保つように心がけてください。
6.嫌な経験がある所
その犬にとって嫌な経験がある所でも、居心地の悪さを感じてしまいます。苦手な犬がいる家や足を踏み外したことがある階段など、ちょっとしたトラウマが根強く残ることも少なくありません。
動物病院やトリミングが苦手な犬であれば、その場所に近づくと思い出し、逃げ出してしまうこともあります。
7.普段とは違う場所
初めて行く場所や引っ越し先など、普段とは違う場所も犬にとって居心地の悪さを感じやすいです。しばらくすると慣れる犬もいますが、神経質や怖がりの犬、人見知りをするタイプの犬はしばらく時間を要することがあります。
愛犬をリラックスさせる対処法
愛犬に穏やかな気持ちで過ごしてもらうには、どのような配慮をすべきでしょうか。ここでは、愛犬をリラックスさせる対処法についてまとめました。
犬が物理的に快適な環境を用意する
まずは、犬が落ち着ける場所を確保しましょう。そのためには、静かで快適に過ごせる室温を保ち、滑りにくい床の環境を用意することが大切です。
外出先であれば、騒音のない場所に移動して、ケージの中で過ごさせてみてください。普段からケージに慣らしておくと、緊急時にも大変役立ちます。
優しくスキンシップをする
犬が不安そうな表情を浮かべたり、落ち着きをなくしたりするときは、優しくスキンシップをして安心させてみてください。耳の後ろやあごの下など、愛犬が喜ぶ場所をゆっくりと撫でて気持ちを落ち着かせましょう。
背中や肩周りをほぐすようにマッサージをすると、緊張感を和らげるのに役立ちます。「大丈夫だよ」「いい子だね」と優しく声をかけるのもポイントです。
安心できるニオイの物を与える
飼い主さんのニオイがついたタオルやブランケットなどを、犬のベッドやケージに敷くと落ち着きやすいです。動物病院が苦手な犬にも、落ち着くニオイがついた物を用意しておくとよいでしょう。
まとめ
犬が居心地悪いと感じやすい場所は意外と多く、知らずのうちにストレスを与えてしまうこともあります。人間と上手く共存するためにも、愛犬がリラックスして落ち着けるスペースを確保しましょう。
普段からケージで落ち着かせるトレーニングを積んでおくと、お出かけの際や緊急時にも役立つことが多いです。この機会に、愛犬がどのような状況でストレスを感じやすく、どうするとリラックスできるかを観察してみてください。