愛犬の体臭が気になるときの4つの要因 臭いの原因になりやすい部位やケアの方法まで解説

愛犬の体臭が気になるときの4つの要因 臭いの原因になりやすい部位やケアの方法まで解説

愛犬の臭いが気になる際には、要因を探り適切なケアを行うのが大切です。今回は、愛犬の体臭が気になるときの4つの要因を部位別に解説します。臭いケアの方法もぜひ参考にしてみてください。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

愛犬の体臭が気になるときの4つの要因

犬のニオイが気になる女性

犬は生まれながらの臭いが多少なりともするものです。しかし、急に臭いがキツくなったり臭いが変わったりする場合は、何らかの悪影響を受けている可能性があります。

まずは、犬の体臭が気になるときの4つの要因をチェックしてみましょう。

1.全身の皮膚や被毛

犬の体臭の多くは、全身の皮膚や被毛が要因となっていることが多いです。いわゆる獣臭と呼ばれる臭いは、犬の全身に分布する「アポクリン腺」と、肉球と鼻の一部にある「エクリン腺」が影響しています。

蒸し暑い時期になるとベタベタした汗により、普段より体臭がキツくなることも珍しくはありません。また、シャンプーによるお手入れを怠ると強い体臭が発生しやすく、皮膚トラブルの原因になる可能性もあります。

だからといって、過剰なシャンプーはかえって体臭をキツくする場合もあるので適切なケアを行うことが大切です。

2.耳

犬の耳ケア

犬の耳から臭いが発生している場合は、「外耳炎」を疑ってみてください。外耳炎の原因には、細菌、真菌、耳ダニなどが挙げられます。外耳炎になっていると、強い臭いを伴う耳垢が出ることがあります。

耳ダニが寄生している場合は、黒く乾燥した耳垢が出るだけでなく、強い臭いと痒みを引き起こします。

3.肛門

犬のお尻周辺から強い臭いがする場合は、肛門腺に問題が起きていないか確認してみてください。肛門の左右にある肛門腺に分泌物が溜まっていると、強い臭いが発生しやすいです。

放置して悪化すると炎症を起こして「肛門腺炎」になり、さらに皮膚が敗れてしまう「肛門腺破裂」へと進行することがあるため注意深く観察してみてください。

4.口

犬の口

犬の臭いが口から発生している場合は、何らかのトラブルがないかチェックしましょう。歯垢や歯石の蓄積による「歯周病」は、腐敗臭のような臭いが発生します。

ほかにも、口の中に炎症や腫瘍がある場合も強い臭いにつながりやすいです。口の中だけではなく、内臓疾患が口臭の原因になる場合もあります。

犬の体臭が気になるときのケア

犬のケアグッズ

もし犬の体臭が気になるときは、次のようなケアを試してみてください。

濡れタオルで拭き取る

散歩から帰宅したら、濡れタオルで全身を拭き取って清潔な状態にしましょう。雨に濡れた日は体臭が発生しやすく、雑菌も繁殖しやすいです。

汚れが気になる場合は、犬用のペーパータオルや犬用の洗わないシャンプーのような便利なグッズを活用するのもよいですね。

シャンプーとブラッシングをする

シャンプー中の犬

シャンプーは月に1〜2回を目安に行い、犬の皮膚にやさしい低刺激タイプを選びましょう。シャンプー後は被毛をしっかりと乾かして、雑菌の繁殖を防ぎます。

しわが多いパグやブルドッグ、よだれが多い犬種なども濡れタオルでていねいに拭き取ってあげましょう。ブラッシングは毎日の習慣にして、抜け毛やほこりを取り除くようにすると、体臭を予防することも大切です。

食事の見直し

油脂を含んだフードが、犬の体臭につながっているケースも少なくありません。もし気になる場合は食事の見直しを行い、フードを変えてみるのも一つの方法です。

獣医やトリマーに相談する

犬と獣医

体臭の要因が分からない場合は、一度獣医師に相談してみることが大切です。犬の体臭は外的要因ではなく、内臓疾患である可能性もゼロではありません。

おならや便の臭いがひどい場合は、その状態や状況をメモに残しておくと診察時に役立ちます。気になることは、どんなに小さなことでもメモに残しておきましょう。

また、肛門絞りやシャンプーなどのケアは、プロのトリマーに相談するのもおすすめです。適切なケアを定期的に行うと、体臭が軽減する可能性もあります。

まとめ

犬のブラッシング

犬の体臭はさまざまな要因が影響しています。まずは何が影響しているのか、要因を探ってみてください。

清潔を保つために、犬用のケアグッズを利用してみるのもおすすめです。もし日常のケアだけで抑えられない場合は、一度獣医師に相談してみましょう。

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