犬の平均寿命は何歳?
犬の平均寿命は一般的に14歳くらいと言われていますが、体の大きさや犬種によって大きく異なります。
- 超小型犬または小型犬は14~15歳
- 中型犬は13歳
- 大型犬は12歳程度
- 超大型犬は10歳
また、純血種よりも雑種の方が健康で長生きしやすい傾向があります。
ただしこれはあくまで統計上の平均値であり、犬種によっては平均寿命が8歳と短命なケースもあります。さらに、生活環境や飼い主さんのケアも影響します。
犬の健康寿命を延ばす生活習慣
犬の健康寿命を左右する要素には遺伝的な要因もありますが、日々の生活習慣も大きく関わります。毎日の運動や食事、体のケアをきちんとおこなうことで、病気のリスクを下げ、健康寿命を延ばすことが可能です。
適度な運動
犬は運動不足になると肥満や筋力低下、ストレス蓄積などさまざまな健康問題を引き起こします。歳とともに歩くのが難しくなることもありますが、それでも歩けるうちは、愛犬のペースに合わせた散歩を取り入れてあげてましょう。
散歩は1日2回で、1回あたり小型犬は30分、中型犬で30〜60分、大型犬60分ほどが目安となります。老犬は1回10分程度の散歩を複数回にわけておこなうのがおすすめです。愛犬の年齢や運動量なども考慮し、無理のない散歩を心がけてください。
運動量の多い犬は定期的にドッグランに連れていくなど思いきり走れる機会を設けてあげると良いでしょう。
バランスの取れた健康的な食事
食事は寿命と健康に直結する重要な要素です。年齢や体重、活動量に合わせて適切なカロリーと栄養バランスの食事を与えることが大切です。基本的には、年齢に合った総合栄養食のドッグフードを与えるのが安心でしょう。
抗酸化成分や良質なタンパク質を含むフードを選ぶと、老化や生活習慣病の予防も期待できます。
おやつを与える場合は、1日の摂取カロリーの10〜20%程度にし、その分は忘れずに食事から減らしましょう。
また、人間の食べ物を与えると、肥満や消化不良の原因になるほか、有害成分を摂取してしまうリスクもありますので注意が必要です。
毎日の歯磨き
意外に思われるかもしれませんが、愛犬の健康を守るために欠かせないのが「歯磨き」です。歯磨きを怠ると歯垢や歯石が蓄積し、歯周病の原因になります。犬の場合、3歳以上では8割が歯周病にかかっていると言われています。
歯周病を放置して悪化すると、歯垢に潜んでいる細菌が血管に入り、全身を巡って心臓や腎臓などの内臓に影響を及ぼします。
また、歯の痛みから食事をとれなくなる、硬いものが食べられなくなることもあります。
歯磨きが難しいからと放置するのではなく、舐めるだけOKの歯磨きジェルやデンタルガム、歯磨きおやつを使用するなどできることからはじめましょう。
犬を長生きさせるための注意点
犬の寿命を延ばすためには、日常生活でいくつかの注意点があります。
寒暖差に気をつけ、極端な温度環境で体調を崩さないようにすること。次にストレスを溜めない環境を整え、孤独や不安を減らすことが重要です。
また、定期的な健康診断や予防接種は、病気の早期発見や感染症予防に欠かせません。蚊が見られる時期にはフィラリアの予防も忘れずにおこなってくださいね。
そのほか、毎日の運動、食事などの生活習慣を定期的に見直したり、歯のケアをするなどの基本的な健康管理をしっかりとおこなうことが大切です。
健康寿命を延ばすと言っても、なにか特別なことをするわけではありません。毎日の暮らしのなかから、悪い習慣を取り除き、良い習慣を増やしていくだけです。
まとめ
つい寿命を延ばすことに注目しがちですが、最期の時まで自分の足で歩き、好きなものを食べられるよう「健康に過ごせる期間(健康寿命)」を伸ばすことにも、ぜひ目を向けてほしいと思います。
適度な運動、バランスの取れた食事、毎日の歯磨き、そして健康管理やストレス対策を意識するなど、飼い主さんの心がけ次第で犬の健康寿命を伸ばすことができるのです。
愛犬と過ごす時間をより長く、より充実させるためにも、定期的に生活習慣を見直し、必要に応じて改善するようにしましょう。