犬が飼い主に『密着してくる』心理6選 くっついてくる理由や注意すべき状況まで

犬が飼い主に『密着してくる』心理6選 くっついてくる理由や注意すべき状況まで

愛犬が飼い主に体を密着させてくる行動には、愛情表現や安心感を求めているなど、さまざまな理由があります。本記事では、犬が密着する理由や、その背景にある犬の心理を解説していきます。密着する注意点や、体調不良のサインを見分けるポイントなどをまとめました。

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犬が飼い主に「密着してくる」6つの心理

膝に乗る犬

1.愛情表現

犬が飼い主に体を密着させてくる行動は、シンプルで直接的な愛情表現のひとつです。犬は群れで生活する習性があり、安心できる相手と体を寄せ合うことで、絆を深めてきました。飼い主のことを信頼し、大好きだという気持ちから、自然と寄り添ってきます。

この行動は、言葉を話せない犬が「あなたと一緒にいたい」「あなたのことが大切だよ」と伝えているサインです。優しく撫でたり、声をかけたりすることで、犬も愛情を感じ取り、さらに信頼関係が深まるでしょう。

2.安心感

犬は不安や恐怖を感じたときに、最も安心できる存在である飼い主のそばにいることで心を落ち着かせようとします。雷の音や花火、見知らぬ人や犬とすれ違う際などに、飼い主の足元や膝の上に体を密着させてくるのは、恐怖から逃れるための行動です。

犬が震えていたり、耳が後ろに倒れていたりする場合は、不安を感じているサインです。無理に引き離さず、優しく撫でてあげることで、犬は「この人と一緒なら大丈夫」とさらに安心感を与えるようにしましょう。

3.体温調節

犬が飼い主に体をくっつけてくるのは、体温調節のためであることもあります。特に寒さを感じやすい小型犬や短毛種は、体温を保つために温かい場所を求めます。人間よりも体温が高い犬の体温を、飼い主とくっつくことで保とうとしているのです。

また、逆に暑い時期でも、涼しい床や飼い主の足元など、涼しい場所を求めて体を密着させることがあります。犬が寒いのか暑いのか、部屋の温度を調節してあげましょう。

4.守りたい

犬が飼い主のそばにいるのは、守りたいという心理からくることもあります。飼い主が寝ているときにそばにいたり、来客時に足元から離れなかったりするのは、「何かあったときに自分が守る」という強い気持ちの表れです。

この行動は、犬が飼い主のことを自分よりも弱い存在だと認識し、警戒心を高めているサインでもあります。飼い主が安心していることを伝えてあげて、過度に興奮させないようにしてあげましょう。

5.要求

犬が密着してくる行動は、要求のサインであることも考えられます。例えば、体を擦り付けたり、手でちょんちょんとつついたりしながら密着してくる場合は、「撫でてほしい」「遊んでほしい」といったアピールかもしれません。

また、ご飯の時間が近づくと、おねだりするようにそばに寄ってきたり、散歩に行きたい気持ちを密着することで伝えてくる犬もいます。犬の行動や仕草を観察し、何を求めているのかを理解することが大切です。

6.体調不良

犬がいつも以上に密着してくる場合、体調不良を訴えている可能性があります。犬は、体調が悪い時に飼い主に助けを求めるために、体を擦り付けたり、じっと寄り添ったりすることがあります。

この場合、密着するだけでなく、食欲がない、元気がなさそう、呼吸が荒い、震えている、といった他の症状も同時に見られることが多いです。普段と違う様子がないか、注意深く観察するようにしましょう。

注意すべき状況と対処法

男性と犬

分離不安

分離不安とは、飼い主と離れることに対して、犬が過剰な不安やストレスを感じる状態です。この場合、飼い主が少しでも離れようとすると鳴いたり吠えたり、破壊行動をしたりすることがあります。

密着行動もその症状のひとつで、飼い主と常に一緒にいないと不安でたまらない状態です。この場合は、少しずつ留守番の時間を延ばしたり、犬が一人で落ち着いて過ごせるようなトレーニングを行うようにしましょう。

過剰な密着

犬が飼い主に過剰に密着してくるのは、依存傾向が強くなっているサインかもしれません。飼い主の姿が見えないとパニックになったり、常にあとを追いかけたりする場合、犬は精神的に自立できていない可能性があります。

この状況が続くと、飼い主がいない時に問題行動を引き起こす原因となります。適度な距離感を保つ練習や、犬が一人で遊べるおもちゃを与えるなどして、精神的な自立を促してあげましょう。

病気の可能性

愛犬が突然、過剰に密着してきたり、特定の場所に触られるのを嫌がったりする場合、病気の可能性が考えられます。特に、高齢の犬や持病のある犬は、痛みや不快感を飼い主に訴えようとして密着してくることも。

また、認知症の初期症状として、不安から飼い主に頼ろうとする行動が見られることもあります。不安な行動が続く場合や、明らかな異常が見られる場合は、迷わず獣医師に相談することが大切です。

まとめ

夫婦と犬

愛犬が密着してくる行動は、愛情や安心感を求める気持ちからくるものがほとんどですが、中には体調不良や分離不安といった、注意が必要なサインも隠されています。

単なる甘えだと捉えるだけでなく、その背景にある犬の心理を正しく理解することが大切です。日頃から愛犬の行動や様子をよく観察し、密着してくる理由を見極めることで、より深い絆を築き、愛犬の心身の健康を守ることにつながりますよ。

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