犬はどんなときに気持ちが高ぶってしまうの?
犬は嬉しいときや楽しい気持ちが高ぶってしまったとき、強い警戒心を持っているとき、強い緊張状態によってストレスを感じているときに興奮しやすいと言われています。
また、犬種によっても落ち着きのある犬が多い種類がいる一方、興奮しやすい性質を持つ犬が多い犬種もいるでしょう。
飼い主は愛犬の性格を理解して、興奮しすぎないようにあらかじめ対策を練ったり、日頃からトレーニングすることが大切です。
『興奮しやすい犬種』5選
どのような犬種が気持ちが高ぶりやすいのでしょうか。ここでは興奮しやすい犬種を厳選して5種ご紹介します。
1.ジャック・ラッセル・テリア
ジャックラッセルテリアは狩猟犬としての本能を兼ね備えている犬種です。そのため、狩猟本能が強く、遊んでいる最中に気持ちが高ぶり興奮しやすい傾向がみられます。
遊んでいる最中に興奮してしまうと、噛んだり吠えたりといった一般的に問題行動と言われるような行動をとることも多いです。子犬期から「ダメなことをしたら遊びを中断する」など、しつけで興奮による問題行動を抑制しましょう。
2.ビーグル
ビーグルもジャックラッセルテリアと同じく、狩猟本能の強い犬種です。また、好奇心も他の犬種より強い傾向がみられるため、遊んでいる最中などに興奮しやすい傾向がみられるでしょう。
特に吠え癖が強く現れやすい犬種です。「吠えたら遊んでもらえなくなる」という流れを子犬期から根気強く教え込み、無駄吠えを少しでも抑えられるようにしつけましょう。
3.ミニチュアダックスフンド
ミニチュアダックスフンドも元々アナグマ猟を行っていた犬種です。そのため、狩猟本能が今でも受け継がれており、なおかつ好奇心旺盛で活発な性格の犬が多いため、興奮しやすい傾向がみられます。
興奮しすぎると激しい動きを見せることもあり、これはミニチュアダックスフンドの体にも負担をかけてしまう恐れがあります。興奮し始めたらコマンド指示を取り入れるなどして、一旦落ち着かせましょう。
4.トイプードル
トイプードルは人と遊ぶことが大好きで、活発な犬種です。人懐っこい性格がゆえに、大好きな人が来ると興奮しやすく、飛びついたり落ち着きのない激しい行動を見せることも。
興奮すると、高くジャンプしたり飛びついたりといった行動をとりがちなので、トイプードル自身の体にも負担がかかりやすく、脱臼や骨折のリスクが高まります。興奮しすぎないようにコマンド指示を出すなど適切に対処しましょう。
5.ポメラニアン
ポメラニアンは警戒心の強い一面を見せることがあるため、小さな物音や知らない人が家にやってきた時に過剰反応し、興奮してしまう傾向があります。
このような状況では激しく吠えてしまうことも多いので、なるべく子犬期から多くの犬や人と触れ合わせたり、さまざまな音や匂いに触れるなど、あらゆる経験をさせてあげましょう。
興奮した犬を落ち着かせる方法
興奮した犬を落ち着かせるためには、以下の対応やコツを意識して対処しましょう。
- 日常的にコマンド指示を取り入れて、興奮時にも指示に従えるようにしつけておく
- 犬が興奮し出したら、飼い主は冷静に「無」に近い反応で対応する
- コマンド指示を出すときは抑揚を出さずに落ち着いて指示を出す
- 緊張や警戒心から興奮している場合は、警戒対象と距離を取り、飼い主が間に割って入る
普段からコマンド指示に従えるように教えておくと、いざ興奮した時に指示を出すことで、コマンド指示に自然と従うようになり、落ち着きを取り戻させるきっかけになります。
また、緊張や警戒心から興奮している犬には、緊張や警戒の原因となる対象と距離を取り、落ち着くまで飼い主が間に割って入ったり、アイコンタクトを取りましょう。
どちらも落ち着きを取り戻したら、「いい子だね」と褒めてあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたか。興奮しやすい犬種でなくとも、その犬の性格的に気持ちが高ぶりやすい犬はいます。もしも犬が興奮してしまったときは、コマンド指示やアイコンタクト、対象から距離を取るなどの対応で気持ちを落ち着かせてあげましょう。