犬がクレートを嫌がるようになる絶対NGな使い方4つ 飼い主がやってしまいがちなこととは

犬がクレートを嫌がるようになる絶対NGな使い方4つ 飼い主がやってしまいがちなこととは

愛犬にとって安全で落ち着ける「自分だけの部屋」になるはずのクレート。災害時や通院、お出かけの際にも役立つ大切なアイテムです。 しかし、「なぜかうちの子、クレートを嫌がるの…」と悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。もしかしたら、その原因は日頃の何気ない使い方にあるのかもしれません。 今回は、犬がクレートを嫌いになってしまうNGな使い方と、クレートを「大好きな場所」に変えるための対策をご紹介します。

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犬がクレートを嫌がるようになる使い方

扉の閉まったクレートの中にいるトイプードル

1.動物病院に連れていくときだけ使う

体調が悪い時に行く動物病院が苦手な犬は多いです。その通院の時だけクレートを使っていると、犬は『クレートに入る=嫌な病院に連れて行かれる』と学習してしまいます。

クレートを見ただけで、逃げたり隠れたりするようになるのも無理はありません。

2.犬がイタズラをしたときに使う

愛犬がイタズラをしてしまった時、「反省しなさい!」と罰としてクレートに閉じ込めてしまうのは絶対にNGです。

犬にとっては『クレート=悪いことをした時に入れられる、怖い場所』という強烈なマイナスイメージがついてしまいます。これでは、クレートを好きになるはずがありません。

3.長時間クレートに閉じ込める

犬の祖先は穴蔵で暮らしていたため、狭くて暗い場所を好む習性があります。

しかし、それはあくまで「落ち着ける」からこそです。自由を奪われたまま何時間も閉じ込められては、どんな犬でも苦痛を感じます。

トイレを我慢したり、遊びたい気持ちを抑えつけられたりする経験は、クレートへの嫌悪感につながります。

4.犬をクレートに入れて隔離する

飼い主さんが楽しそうにしていたり、美味しいものを食べていたりする時に自分だけクレートに入れられていると、犬は強い疎外感を覚えてしまいます。

群れで暮らす習性のある犬にとって、孤独は大きなストレスです。『クレート=仲間外れにされる場所』と認識させてはいけません。

犬がクレート嫌いにならないための対策

車窓から顔を出すゴールデン

クレートを使って楽しい場所に行く

病院へ行く時だけでなく、ドッグランや公園、ドッグカフェなど、愛犬が喜ぶ場所へ行く時にも積極的にクレートを使いましょう。『クレートに入ると、楽しいことが待っている!』という嬉しい記憶をたくさん作ってあげることが大切です。

愛犬が何に一番ワクワクするのかを観察して、お出かけ先を選んであげてくださいね。

クレートを居心地の良い場所にする

クレートを、家族の気配が感じられるリビングなどに置き、最高の隠れ家にしてあげましょう。

置き場所は家族が集まるリビングなど、生活音が聞こえる場所がおすすめです。エアコンの風が直撃したり、直射日光が当たったりする場所は避けましょう。

クレートの中には冬はふわふわの毛布、夏はひんやりマットを敷くなど、季節に合わせて快適に過ごせる工夫をしてください。飼い主さんの匂いがついたタオルを入れてあげるのも安心につながります。

なお、上から布をかけて少し薄暗い「穴ぐら」のような空間を作ってあげると、より落ち着きやすくなる犬もいます。

『クレート=良いことが起きる場所』と教えよう!

クレートトレーニングは、焦らず、スモールステップで進めるのが成功の鍵です。

  • ステップ1…まずはクレートの扉を開けたまま部屋に置き、存在に慣れてもらいます。
  • ステップ2…クレートの中におやつやお気に入りのおもちゃを入れ、自分から入るように促します。入れたら、たくさん褒めてあげましょう!
  • ステップ3…クレートの中にいることに慣れてきたら、中でごはんを与えてみましょう。
  • ステップ4…「ハウス」などの合図で自分から入ってリラックスできるようになったらOK。

『クレートの中は、安全で、良いことが起きる最高の場所なんだ!』と愛犬が理解してくれれば、自然とお気に入りの居場所になるでしょう。

まとめ

クレートを持つ女性とチワワ

クレートは、日常生活で必ずしも必要なものではないかもしれません。しかし、いざという時には、愛犬の心と体を守ってくれる「安心の砦」になります。車での移動中の安全確保、災害時の避難生活、ペットホテルに預ける際など、クレートに慣れていることで愛犬が感じるストレスを大きく減らすことが可能です。

中には、保護されるまでの辛い経験から、狭い場所自体にトラウマを抱えている子もいます。筆者の愛犬も元野犬で、捕獲された時の記憶が蘇るのか、屋根のある空間が今でも少し苦手です。

大切なのは、決して無理強いしないこと。愛犬の表情やしぐさをよく見て、その子のペースに合わせて、ゆっくりと信頼関係を築きながら進めていってくださいね。

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