1.急に遊ぶのをやめる
気分屋な犬は遊んでいても急に興味を失い、遊びをやめてしまうことがあります。それまでノリノリで遊んでいたのに飼い主さんが誘っても反応しなくなるため、困惑してしまうこともあるでしょう。この行動は集中力が散漫で、気分の変化が激しい犬に多い傾向です。
遊びへの興味を失ったときは、無理に遊ばせようとせずに、愛犬のペースを尊重してあげましょう。
また、状況に応じて新しいおもちゃや遊び方を試してみるのも効果が期待できます。ただし、気分屋な愛犬に合わせて新しいおもちゃを用意するのはキリがなくなってしまうこともあるため注意が必要です。
2.興味の対象がコロコロ変わる
気分屋の犬は、その時々で興味の対象が変わりやすいという特徴があります。昨日まで夢中になっていたおもちゃに今日は見向きもしなかったり、突然新しい遊びに熱中したりすることは珍しくありません。
たとえば、いつもはアクティブな遊びを好む犬でも、気分によっては静かに過ごしたがることもあるでしょう。
このように、犬の関心の対象がコロコロと変わるため、飼い主さんは愛犬の「今」の気分を常に察し、それに合わせた柔軟な対応が求められます。
3.声をかけても無視するときがある
気分屋な犬は飼い主が声をかけても反応せず、無視することがあります。これは単に気分が乗ら
なかったり、別のことに夢中になっている場合が多いです。決して飼い主さんのことが嫌いで無視しているわけではありません。犬としては悪気はまったくないと思われます。
愛犬を呼んでも反応がないときは、しつこくせずに、タイミングを変えて呼ぶようにしましょう。反応したときは、大げさに褒めてあげてください。
また、気分に左右されやすい愛犬の性格を理解して接することが求められます。
4.気に入らないと不機嫌になる・怒る
気分屋な犬は、自分の思い通りにならないと不機嫌になったり、怒ったりすることがあります。たとえば触られたくない部分を触られたり、やりたくないことを強制されると、威嚇や吠えるなどの行動で不満をあらわにします。
このような場合、無理強いしたり感情的に叱りつけたりするのは逆効果です。犬はさらに追い詰められ、行動が悪化する可能性があります。
このようなタイプの犬は、いきなりしつけようとしても、上手くいかないことが多いかもしれません。まずは、愛犬の気持ちを尊重し、なぜ怒るのかを理解することからはじめましょう。
気分屋な犬のしつけのポイント
気分屋な犬のしつけでは、強制や一方的な指示は避け、褒めて伸ばすポジティブな方法が効果的です。興味の変わりやすさに合わせて遊びやトレーニング内容を工夫し、楽しい経験を積ませることで集中力を育てます。
また、無理に行動を強いると反発が強まるため、タイミングを見計らいながら根気強く接することが重要です。長時間のしつけは飽きてしまう可能性が高いので、なるべく短時間でおこなうようにしましょう。
まとめ
気分屋な犬は、急に遊びをやめたり興味がコロコロ変わったり、無視や怒りの態度を示すことがあり、どこか猫っぽさを感じずにはいられません。
これらの行動は性格によるもので、簡単には変わらないでしょう。理解して上手につき合っていく必要があります。
気分屋な性格の犬のしつけでは、褒めることを基本として、決して強制せずに犬の気持ちに寄り添い、性格を理解しながら進めていくことが大切です。