犬の『平熱』って何度?体温の計り方から病院へ連れて行くべき症状まで

犬の『平熱』って何度?体温の計り方から病院へ連れて行くべき症状まで

「犬の体温って何度くらいなの?」犬を飼っていると、誰もが一度は抱く疑問ではないでしょうか。犬の体温は、健康状態を測るための重要なバロメーターです。この記事では、犬の平熱や正しい体温の測り方をはじめ、体調不良のサインを見極めるための知識を分かりやすくお伝えします。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

犬の平熱は何度?

体温計、37.5℃

愛犬の平熱をご存知ですか? 動物病院で体温を測ってもらったことはあっても、ご自宅で測った経験はないという方も多いかもしれません。

愛犬の平熱を把握しておくことは、病気の早期発見につながる大切なバロメーターです。体温の変化に気づくことで、いち早く体調不良を察知できるようになります。

犬の正常な体温は37.5℃~39℃

犬の正常な体温は、37.5℃~39℃くらいです。人間よりも1℃~3℃ほど高いのが一般的です。

もし体温が39.5℃以上ある場合は、発熱している可能性が高いと考えられます。

犬の体温は個体差や状況で変わる

犬の平熱は、体の大きさや年齢、時間帯によって変動します。

  • 体の大きさ
  • 体が小さい犬ほど体温は高く、大きい犬ほど低くなる傾向があります。

  • 年齢
  • 成犬に比べて、子犬は体温が高め、シニア犬は低めになる傾向があります。

  • 時間帯
  • 朝の起床時が最も低く、夕方の5時前後が最も高くなります。中には、1日の間に1℃以上の変動がみられる犬もいます。

犬の体温の測り方

動物用の体温計、レトリバー

愛犬の体温を測るには、いくつかの方法があります。愛犬に合った方法で、日頃から体温を知る習慣をつけましょう。

犬の皮膚に触れて測る

最も手軽なのは、犬の皮膚に触れて体温を感じ取る方法です。普段から耳、ワキの下、お腹などに触れて、愛犬の平熱時の温かさを覚えておきましょう。

体温計を怖がる犬の場合、無理に測ろうとすると興奮して正確な体温が測れなくなってしまいます。そんなときは、まず皮膚に触れることから始めてみてください。

動物用の体温計で直腸温を測る

正確な体温を測るには、動物用の体温計を使うのがおすすめです。

  • 直腸で測る場合

愛犬がリラックスしているときに、体温計を肛門に2cmほど差し込みます。動物用の体温計は先端がやわらかく、犬への負担が少ない設計になっています。

多頭飼いの場合は、感染症予防のため、それぞれ専用の体温計を用意するか、先端に使い捨ての専用カバーをつけましょう。

  • 耳で測る場合

動物用の電子耳体温計を使えば、耳に当てるだけで数秒で体温が測れます。肛門で測るのが難しい犬や、毎日体温を測りたい場合におすすめです。ただし、価格が1万円を超えるものが多いため、検討が必要です。

病院へ連れて行くべき症状

地面に横たわるフレブル

体温に異常がみられる場合は、早めに動物病院を受診しましょう。特に以下のような症状があるときは注意が必要です。

  • いつもより呼吸が荒い
  • 何時間もパンティングを続けている
  • 部屋をウロウロと歩き回って落ち着きがない
  • 舌や歯茎の色がいつもより赤い
  • 元気がなくぐったりとしている
  • いつもより体が熱い

日頃から愛犬の平熱を把握しておけば、こうした体調の変化にすぐに気づくことができます。

まとめ

体温計、レトリバー、氷嚢

犬の平熱は37.5℃~39℃くらいですが、犬種や年齢、健康状態によって個体差があります。また、1日の間に1℃以上の変動が見られることもあります。

特に以下に当てはまる犬は、体温の変化に注意が必要です。

  • 短頭種
  • 大型犬
  • シニア犬、老犬
  • 被毛の密度が高い寒い地方出身の犬種
  • 持病がある
  • 肥満である

愛犬の体調不良を早期に発見するためにも、普段から愛犬の平熱を測り、健康状態を把握しておきましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。