犬が夜鳴きをする原因7つ
まずは、犬が夜鳴きをする原因7つをご紹介します。年齢やケース別によって原因は変わるため、よく観察した上で当てはまる理由を探ることが大切です。
1.甘え
「甘えたい」「かまってほしい」といった要求から、飼い主と離れると夜鳴きをするケースがあります。子犬が飼い主を試すように吠えることも多いです。
2.不安や恐怖
さみしさや不安を感じる犬は、飼い主の気を引くために鳴くこともあります。突然夜に鳴き始めた犬は、外からの騒音や何らかの危険を察知した可能性も高いです。
3.トイレや空腹を感じている
なぜか犬が夜鳴きをする場合は、「トイレをしたい」「お腹が空いた」といった生理的欲求がないか確かめてみてください。食事量や食事時間を見直し、寝る前にトイレを済ませるといった対処で改善することもあります。
4.環境への不満
部屋の温度が暑い、寒い、寝床が汚れている、寝心地がよくないといった環境への不満がある場合も犬は夜鳴きをすることがあります。自分のテリトリーを大切にする犬は、環境が気に入らないとストレスを感じやすいです。
とくに引っ越し後など、環境に変化があった場合は犬が安心できる寝床を作る必要があります。
5.運動不足
犬は日中の散歩や遊び時間が不足すると体力を消耗できず、寝付きが悪くなったり夜中に目が覚めてしまったりすることがあります。結果的にストレスにつながり、夜鳴きにつながってしまうケースも少なくはありません。
6.体調不良や痛みがある
突然夜鳴きを始めた場合は、体調不良やケガによる痛みを抱えている可能性も考えられます。犬の様子やボディに異変が起きている場合は、動物病院に電話相談のうえ、早急に受診を行ってください。
7.加齢による認知症
シニア期の犬であれば、加齢による認知症を患っている可能性も考えられます。近ごろ名前を呼んでも反応しない、トイレを失敗するようになったなど、今まで出来ていたことに異変が見られるようになったら認知症を疑ってみましょう。
認知症ではなくても、犬は高齢になると目、耳、鼻や足腰の衰えにより、不安やストレスを感じやすくなります。体力も低下するため体調不良やケガも起こしやすくなるため、犬の環境を見直す機会も設けてみてください。
犬の夜鳴きへの改善策
犬の夜鳴きが見られると、飼い主さん自身も眠れなくなり辛いですよね。お悩みの方は、以下にまとめた犬の夜鳴きへの改善策を試してみてください。
寝床の環境を整える
犬が安心して眠れる寝床を用意することがとても重要です。部屋の室温設定をチェックし、犬がお気に入りのタオルやベッドを用意してあげましょう。
外の騒音が気になる場合は、窓から離した場所に寝床を設置してみてください。ケージに防音カバーをかけると近隣への迷惑を軽減できるだけでなく、犬がリラックスしやすいプライベート空間を確保できるのでおすすめです。
要求吠えには応じない
犬の甘えによる要求吠えには、対応しないのが適切です。「吠えたら来てくれる」と覚えてしまうと、毎晩のように夜鳴きが続いてしまいます。
そばに行ってあげたくなる気持ちをグッとこらえて、鳴かなくなるまで耐える必要があるでしょう。
獣医師に相談する
体調不良やケガが見られる場合はもちろん、夜鳴きの原因がわからない場合も獣医師に相談してみてください。認知症や分離不安症の可能性がある方も、一度相談することで適切なアドバイスや治療を受けることができます。
まとめ
犬が夜鳴きをする原因はさまざまですが、まずは体調不良やケガがないかを確認しましょう。その上で、何が原因なのかを年齢や環境などから探ってみてください。
夜鳴きが長期に及ぶ場合、飼い主さん自身も疲れきってしまうため適度に休息を取ることが大切です。ご家族だけでなく、ペットシッターといった専門家の力を借りることもぜひ検討してみてください。