犬は『氷』を食べても大丈夫?与えすぎてしまった場合に起こる危険な症状とは

犬は『氷』を食べても大丈夫?与えすぎてしまった場合に起こる危険な症状とは

夏になると暑さを凌ぐために氷を食べる人も多いでしょう。では、犬に氷を与えても大丈夫なのでしょうか。本記事では、犬に氷を与えることの安全性や与えすぎてしまった場合の危険な症状を解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

犬が氷を食べても問題なし!

氷を舐める2匹の犬

夏になると室内にいても暑さを感じる日が増えてきます。そんな時、氷を入れた飲み物を飲んで暑さを凌ぐという人も多いでしょう。

そんな飼い主を羨ましそうに見つめる愛犬を見ていると、「氷って与えていいのかな?」と悩みませんか。氷は水を固めたものなので、犬に与えても基本的には問題ありません!

ただし、与え方を間違えると体調不良の原因となったり、症状が悪化してしまう恐れもあるので注意しましょう。

適量であれば夏の暑さ対策としても効果的

犬に適量の氷を与えることで、夏場は暑さ対策としても効果的です。氷を舐めたり噛んだりすると体温を下げることができるので、暑さで熱がこもった体を冷やす働きが期待できます。

ただし、犬に氷を与える際は、ミネラルウォーターなどの水を使って作る氷ではなく、水道水を使って作った氷を与えてください。ミネラルウォーターによっては、硬水だったり別の成分が含まれていることもあるので、犬がお腹を下してしまう恐れがあるからです。

犬に氷を与える際に注意すべき点

氷に顔を埋める柴犬

犬は氷を食べても問題ありません。しかし、与える際は体調を崩さないように注意が必要です。

与える氷の大きさに注意!

まずは与える氷の大きさに注意してください。喉に詰まるようなサイズの氷をそのまま与えてしまうと、うっかり飲み込んで窒息する危険があります。

したがって、与える際は愛犬が安全に食べられる大きさに砕いて調節したり、シャーベット状に粉々に砕いて与えるようにしてください。

大きく硬すぎる氷は歯が欠ける原因に

氷の塊

大きく硬すぎる氷は、犬が勢いよく噛んで歯が欠ける原因になることもあるので注意しましょう。

氷は硬いものですが、先ほど紹介したように、大きさを調整することで歯を傷める心配がなくなります。なるべく小さい氷やシャーベット状にした氷を与えたり、水を固める時間を短縮した少し柔らかめの氷を与えましょう。

与えすぎると体調不良になることも

氷を与える際は、小型犬なら1日1〜2個、中型犬は2〜3個、大型犬は4〜5個程度にとどめましょう。あまり与えすぎてしまうと、胃腸機能が弱まり、下痢や嘔吐、腹痛といった消化器症状を引き起こしてしまいます。

また、元々体調を崩している犬の場合は、余計に症状が悪化する恐れがあるので与えることは控えてください。

氷を与えすぎてしまった場合に起こる危険な症状とは

お腹を温める犬

もしも氷を与えすぎてしまった場合、紹介したように胃腸の機能を弱めてしまい、嘔吐や下痢、腹痛といった消化器症状を引き起こしやすくなります。

また、体が冷えすぎることで元気や食欲がなくなったり、熱中症の症状が出ている場合は、急激に体が冷えることで心臓に負担をかけてしまうこともあり危険です。

さらに、与えすぎてしまうと犬の中には氷が大好物になってしまう犬もいて、「氷食症」と呼ばれる症状を招くこともあります。依存性が高くなり、栄養失調に陥るケースも報告されているので、与えすぎには十分注意してください。

まとめ

舐める犬

いかがでしたか。犬に氷を与えても問題ありませんが、与え方に注意が必要です。紹介した注意点に気を付けて、愛犬の体調を崩さない程度に与えましょう。

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