トリマーや獣医師の年収は?
1.トリマーの年収
トリマーの年収は全国で平均300万円前後です。地域によって差はあり、人口の多い都会ならペットも多く、その分売り上げも多くなります。
トリマーには個人経営のサロンで働く人、大手チェーンのサロンで働く人、開業する人がいます。開業すると設備費用やスタッフの人件費などがかかるので、当然自分の給与は減ります。
2.獣医師の年収
獣医師の年収は全国で平均680万円前後です。地域や経験年数、仕事内容によってかなり差があります。
街の動物病院で働く小動物獣医師は380~500万円、家畜を扱う産業獣医師は400~480万円、地方公務員獣医師は510万円、国家公務員獣医師は590万円です。
20代では400万円、30代では480万円、40代では500万円、50代では530万円です。30代から女性より男性の方が年収が高くなるのが特徴です。
また開業や転職をする人もいて個人差が大きいです。開業して1000万円を超える人もいます。
街の動物病院のイメージが強いですが、研究や食品の衛生管理など獣医師の仕事は様々なので年収も変わります。
トリマーや獣医師の仕事内容は?
トリマーの仕事内容
トリマーはペットのシャンプーや毛のカット、爪切りや耳掃除といったトリミングが主な仕事です。
勤務先のサロンがペットホテルを併設していればペットの散歩や食事管理をする、飼い主からしつけや健康の相談を受けたらアドバイスをするといった仕事をすることもあります。
楽しそうに見えますが預かった犬や猫が暴れることが多く、ケガをしやすいです。またシャンプーで手荒れをしやすく、抜け毛や排泄物など汚いものを触る機会も多いです。
預かるペットは長毛種や大型犬のようにトリミングに手間のかかる犬種もいます。時間内に終わらせなければいけないので、技術も体力も要る仕事です。
獣医師の仕事内容
獣医師は動物病院でペットの診療、家畜の診療、農水省などの公務員、大学や研究機関での調査、動物園や水族館での勤務、ペットフードメーカーでの勤務など幅広いです。
個人経営の動物病院は自宅に併設していることが多く、休日でも預かっているペットの世話があるため実質個人の休みはありません。
動物園や水族館でも常に動物の世話をしなければならないので、休みはあまりありません。
また治療の際に動物が暴れてケガをすることも多く、動物が好きでも患者である動物には嫌われることが多いです。
鳥インフルエンザなどの感染症が発生した際には家畜を処分するという仕事もあり、精神的にも楽な仕事とは言えません。
トリマーや獣医師になるのに必要な資格は?
トリマーになるのに必要な資格
実はトリマーになるのに必須な資格はありません。専門学校で取る資格は民間の資格です。そのため通信教育で資格を取る、ペットサロンで修行するという方法でトリマーになることも可能です。
しかしトリマーは技術の高さが必要とされる仕事です。自分のペットをきれいにするだけなら通信教育や知人のサロンで修行する程度で良いでしょう。
本格的に仕事にするならやはり専門学校に通い、トリマーとしての技術や知識を身につけるべきです。
獣医師になるのに必要な資格
獣医師になるには獣医学部や獣医学科のある大学で6年間学び、国家試験に合格する必要があります。合格すると農林水産大臣から獣医師免許が交付されます。
学費は私立も国公立も高額です。入学金は私立の場合学校によって変わりますが25~30万円、国公立が28万円です。
授業料は私立が年間94~150万円、国公立は年間53万円です。他に実習費や設備費などもかかり、6年制なので獣医師になるにはかなりの学費を払うことになります。
まとめ
トリマーや獣医師は、動物好きにとって憧れの職業ですが、年収や仕事内容、必要な資格には大きな違いがあります。
トリマーは年収約300万円前後で、民間資格でなることができる反面、技術と体力が求められる仕事です。
一方、獣医師は平均年収680万円前後と高めですが、国家資格が必要で、長期間かつ高額な学費のかかる専門教育を受ける必要があります。
どちらの職業も動物の命や健康に関わる責任の重い仕事ですが、やりがいも大きい分野です。将来を見据えて、自分に合った進路を選びましょう。