犬が散歩中に怖がってしまう場所・もの
1.工事現場
工事現場は、犬にとって散歩中に怖さを感じやすい場所のひとつです。
人間であれば、「道路を直しているんだな」と理解できますが、犬にとっては大きな音や振動はただただ恐怖の対象です。
たとえば、筆者の愛犬は、警備員さんが持つ誘導灯(誘導棒)を特に怖がります。声をかけてくれているだけなのに、誘導灯を振る動きが「何か攻撃されるのでは」と感じるのか、つい威嚇してしまいます。
また、よく現場で見かけるパイロンを怖がる犬も多いようです。小型犬から見れば自分より大きくて威圧感があり、不安になるのも無理はありません。
愛犬が工事現場を怖がるようであれば、工事が終わるまでは別の散歩コースに変更しましょう。どうしても通らなければならない場合は、作業が行われていない時間帯を選ぶのもひとつの方法です。
小型犬であれば抱っこして通ることもできますが、暴れて落下しないよう、十分に注意してください。
2.人混みの中
人混みも、犬が怖がってしまう場所のひとつです。
背の高い人たちに囲まれながら歩く状況は、犬にとって「ぶつかられるかも」「踏まれてしまうかも」という恐怖につながります。
実際に足を踏まれたり、ぶつかった経験から人混みを苦手になってしまう犬も少なくありません。先が見えないことや、圧迫感によって立ちすくんでしまう子もいるでしょう。
こういった場所では、愛犬を抱っこしたり、ペットカートを使ったりしてあげると安心して過ごせます。
3.グレーチング
道路の側溝などに設置されているグレーチングも、犬が苦手とすることが多いものです。
格子状の隙間から足が落ちそうで怖く感じたり、過去に足を挟んで痛い思いをしてトラウマになってしまった犬もいます。
中型犬以上であればサッとまたげる場合もありますが、小型犬や超小型犬にとってはジャンプが必要なため、不安を感じることがあります。
無理にジャンプさせると、失敗して怪我をする危険もあるため、怖がる様子が見られたら、抱っこしてあげたり、別のルートを選ぶなどして安全を優先しましょう。
リードを引っ張って強引に渡らせることは避けてください。無理に克服させる必要はありません。
4.階段
階段もまた、犬が怖がってしまいやすい場所です。
階段の前で急に立ち止まったり、登るのをためらう姿を見かけたことはありませんか?人間には普通の段差でも、犬にとっては壁のように見えることがあります。
さらに、階段は人間向けの設計になっており、四足歩行の犬にとっては足腰に負担がかかりやすい構造です。実際に、特に下りはかなり怖いと感じている犬が多いようです。
階段を怖がる場合は、階段のないルートに切り替えるか、必要であれば抱っこしてあげましょう。
上手に上り下りできる犬であっても、関節に負担がかかるため、特にシニア期には抱っこでのサポートがおすすめです。
まとめ
犬が散歩中に怖がってしまう場所・ものを4つ解説しました。
- 工事現場
- 人混みの中
- グレーチング
- 階段
これらは、犬が日常でよく出くわす場所やものですが、怖がる理由は犬によってさまざまです。
「社会化のために慣れさせたい」と考えるのは悪いことではありませんが、怖がっている様子があるときに無理をさせる必要はありません。
大切なのは、愛犬の気持ちに寄り添い、安全で安心できる散歩時間を過ごさせてあげることです。