犬にご飯をあげるのにベストの時間
犬の食事時間に「絶対この時間でなければいけない」という決まりはありません。
一般的には、1日2回ご飯を食べる成犬なら朝と夕方〜夜の時間帯に与えます。理想は、朝7時にあげたら夜は19時に与えるというように等間隔で与えることですが、飼い主さんの生活リズムに合わせて無理のない給餌スケジュールにしましょう。
ただし、与える時間帯が日によって極端にズレるのはNGです。また、間隔が長いと、お腹が空きすぎて吐いてしまうことがあります。
毎日決まった時間帯にご飯を与えるのが難しい場合は、自動給餌器の利用を検討しましょう。
犬にご飯をあげる間隔
ご飯を与える間隔は、犬の年齢や体調によって変わりますが、基本的には等間隔で与えるのが望ましいです。
成犬であれば1日2回、12時間あけて朝と晩に与えるのが理想です。子犬の場合は消化機能が未発達なため、1日3〜4回に分けて、6〜8時間間隔で与えると良いでしょう。老犬は消化能力の低下などで1度にたくさん食べるのが難しくなっていきますので、1日3回、8時間間隔で与えるのがおすすめです。
これらはあくまでも目安です。愛犬の様子を見ながら調節しましょう。
大切なのは、間隔が開きすぎたり、逆に極端に短くなったりしないように調整することです。決まった間隔での給餌は、胃腸への負担を減らし、体調の安定にもつながります。
散歩の前後や人間のご飯の前後に与えてもいい?
犬にご飯を与えるタイミングとしてあげられるのが、散歩や人間のご飯のタイミングです。
散歩の前後のタイミングで与える場合は、散歩後にしましょう。というのも、食後すぐに運動をすると胃捻転を起こすリスクがあるためです。とくに、大型犬は胃捻転を起こしやすいので注意が必要です。食後に散歩に行く場合は、1〜2時間ほど経ってからにしてください。
人間の食事のタイミングで与える場合、これまではしつけ上、飼い主さんが先に食べるべきとされていました。しかし、最近では関係がないのでは?とする意見もあり、あまり重視しなくても良いと考えられます。飼い主さんの都合の良いタイミングで与えましょう。
少し時間をずらしたほうがいい場合も
犬のご飯は、毎日決まった時間に与えるのが基本です。しかし、決まった時間にご飯をもらうことを犬が覚えると、その少し前からソワソワしはじめたり、吠えて要求するようになる場合があります。こうした行動がエスカレートすると、飼い主さんのストレスになりますし、犬の精神状態にも影響を与えかねません。
要求が激しい犬の場合は、あえて毎日少しずつご飯の時間をずらすようにしましょう。「ご飯の時間は決まっていない」と学習させることで、執着心や過度な期待を抑え、要求の軽減につながると考えられます。
これは、急な用事などの不測の事態が起きた際にも役に立ちます。犬はいつもの時間にご飯が食べられないとストレスになってしまうことがあります。しかし、食事の時間が固定されていなければ「時間になっても食べられない」というストレスを感じずにすむのです。
まとめ
犬のご飯の時間は、健康維持にも心の安定にも関わる大切な要素です。与える時間に決まりはありませんが、毎日ほぼ同じ時間帯に与えるようにしましょう。生活リズムが整いストレスの軽減にもつながると考えられます。
また、与えるタイミングについては、飼い主さんのライフスタイルに合わせて無理のないスケジュールを組むようにしましょう。
最適な食事時間や間隔、タイミングは犬によって異なりますので、ぜひ愛犬にとってのベストを見つけてあげてください。