犬が反抗期に見せる5つのサイン
犬の反抗期は子犬だけでなく、成犬にも見られることがあります。一般的には生後6カ月から1歳頃に迎えることが多いですが、2歳以降まで続く場合や、逆に2歳以降に迎えるなど個体により差があるので一概には言えません。
原因はホルモンバランスの変化や自我の芽生えのほかに、オス犬なら去勢後に性格の変化が見られる場合もあります。具体的にどのような行動を取るのか、犬が反抗期に見せる5つのサインを参考にしてみてください。
1.指示に従わない
犬が反抗期になると、「おすわり」や「まて」などの指示に従わなくなることがあります。指示を無視したり、落ち着きがなくなったり、わざと違うことをしたりと行動はさまざまです。
これまでのような素直さが見られなくなったら、反抗期のサインだと受け止めましょう。
2.要求吠えが増える
「おやつちょうだい」「散歩に行きたい」など、愛犬からの要求吠えが増えた時も反抗期を疑ってみるとよいでしょう。成長段階の中で、「吠えると願望を通せる」と犬が学習した可能性もあります。
飼い主や周りの人に対して、自分の力を試しているのかもしれません。どこかわがままに見えるのも、反抗期ならではの行動です。
3.唸る・噛みつき行動が見られる
子犬から成犬に向かう中で、唸ったり噛みついたりといった問題行動が増えることもあります。また、2歳以上になってからイタズラや破壊行動に出る犬も少なくはありません。
反抗期の犬は子犬のような幼さを持ちながらも、体力が有り余っているのが特徴でもあります。そのため、自我を通すために強い抵抗を見せる犬も多いです。
4.トイレを失敗する
今まで成功していたのに、急にトイレの失敗が増えることもあります。飼い主を困らせようと、わざと失敗する犬も多いです。
「飼い主さんにかまってほしい」「もっと遊んでほしい」といった甘えから問題行動を起こすこともあります。
5.ご飯を食べない
子犬の反抗期に見られるのが、なぜかご飯を残すという現象です。遊びたい気持ちが強かったり、飼い主さんの指示を聞きたくなかったりなど理由は個体により違います。
ただ、体調不良や病気が原因である可能性もあるため、よく観察するのが重要です。
反抗する犬への適切な接し方
もし愛犬に反抗的な行動が見られたら、飼い主さんは適切な接し方を行うのが重要です。犬の自立心を育む大切な時期なので、ぜひ正しい対応を取るようにしましょう。
冷静に接する
愛犬が指示に従わなくなると、つい苛立ちから叱ってしまいたくなります。しかし、反抗期に叱ると問題行動がますますエスカレートする可能性があるため注意が必要です。
冷静な態度で一貫した接し方を継続し、愛犬の呼び方やコマンドのルールなども家族全員で統一しましょう。愛犬に危険が及ばない限りいつも通りに対応を行い、時には無視する姿勢も大切です。
散歩や運動時間をしっかり確保する
反抗期の犬は体力が有り余っていることが多いため、いつも以上に散歩や運動時間を取って満足させてあげましょう。
甘えたい気持ちの裏返しで反抗的な態度を取っている場合もあるため、コミュニケーションもしっかり取るように心がけてみてください。
環境を整える
自我が芽生えた犬は好奇心旺盛で、イタズラをする機会も増えていきます。噛んだり破壊したりする機会をなくすために、愛犬が過ごす環境を今一度見直しましょう。
専門家に相談する
もし反抗期の行動が手に負えないと感じるようであれば、獣医師やドッグトレーナーといった専門家に相談してみてください。とくに攻撃性のある行動が見られる場合は、危険が及ぶ可能性が出てきます。
我慢をせずに相談することで、より適切なアドバイスを受けることができ、もしかすると別の原因が見つかるかもしれません。
まとめ
犬にも人間と同じように反抗期があり、飼い主さんや周囲の人を戸惑わせる行動を取ることがあります。焦りや苛立ちを感じるかもしれませんが、愛犬が成長している証拠として根気強く接することが大切です。