犬が「うんち」をしたときのタブー行為3選
1.うんちを放置する・回収が不完全なまま立ち去る
愛犬が排泄したうんちをそのまま放置したり、十分に回収しないままその場を立ち去ったりする行為は、最も基本的なタブーです。これは、単に見た目が悪いだけでなく、多くの問題を引き起こします。
まず、公園や歩道、他人の敷地などにうんちが残されていると、景観を損ね、悪臭の原因となります。特に夏場は、腐敗が早く進み、ハエなどの害虫を誘引しやすくなります。
さらに深刻なのは衛生面です。犬のうんちには、寄生虫の卵や細菌、ウイルスなどが含まれている可能性があり、これらが拡散することで、他の犬や小さな子供たち、さらには大人にも健康被害をもたらすリスクがあります。
土の上に残ったわずかなカスや、液状の排泄物であっても、完全に回収しないとこれらの問題は解消されません。
2.うんちを適切に処理・廃棄しない
うんちを回収したとしても、その後の処理や廃棄の方法が不適切であれば、それはやはりタブー行為です。例えば、うんちを入れたビニール袋を散歩コースの途中にある電柱の根元や公園の隅に置き去りにしたり、他人の家のゴミ箱に無断で捨てたりすることは、不法投棄にあたります。
また、コンビニエンスストアや公共施設のゴミ箱に捨てることも、悪臭や衛生面から推奨されません。さらに、トイレットペーパーやティッシュで表面だけを拭き取るような不完全な処理も問題です。
これでは、地中に病原菌が残ったり、土壌や水源を汚染する可能性があります。回収したうんちは、必ず自宅に持ち帰り、一般ごみとして適切に処理するのが、飼い主としての責任でありマナーです。
3.うんちをした犬をその場で強く叱る・行動を制限する
愛犬がうんちをした際に、タイミングが悪いからといって、その場で犬を強く叱ったり、リードを強く引いて行動を制限したりすることも、実は避けるべきタブー行為です。
飼い主が良かれと思ってしつけのつもりで叱っても、犬は「うんちをしたこと自体が悪いこと」と認識してしまう可能性があります。
その結果、犬は排泄行為そのものに恐怖を感じるようになり、飼い主の見ていないところでこっそり排泄しようとしたり、最悪の場合、散歩中にうんちを我慢してしまい、自宅に帰ってから粗相をするなどの問題行動につながることがあります。
排泄は犬の生理現象であり、叱るべき行動ではありません。叱る代わりに、すぐに回収する姿を見せることで、犬に排泄後の適切な行動を教えるべきです。
なぜこれらの行為は「タブー」なのか?
これらの行為がタブーとされる理由は多岐にわたります。最も大きいのは環境衛生への悪影響です。放置された「うんち」は悪臭を放ち、病原菌や寄生虫を媒介する温床となり、公園や公共スペースの衛生状態を著しく悪化させます。
これは、小さな子どもが触れてしまったり、他の犬が感染症にかかったりするリスクを高めます。次に、近隣住民や他の利用者とのトラブルの原因となることです。うんちの放置は、飼い主への不信感や苦情につながり、結果として「犬嫌い」な人を増やしてしまう可能性があります。
さらに、犬を叱る行為は、犬の心理に悪影響を与え、新たな問題行動を引き起こすことにもなりかねません。これらのタブー行為は、飼い主としてのモラルや社会的な責任が問われる行動であり、社会全体からの信頼を失墜させることにつながるのです。
正しい「うんち」処理の方法とマナー
愛犬との快適な散歩を続けるためには、正しい「うんち」処理の方法とマナーを徹底することが大切です。まず、散歩に出かける際は、うんち袋、トイレットペーパー、必要であれば消臭スプレーや水を入れたボトルを必ず携帯しましょう。
愛犬が排泄したら、素早く、地面に残ったカスや液体まで含めて完全に回収することが重要です。ビニール袋で覆うようにして手で拾い、ひっくり返して縛ります。そして、回収したうんちは決して公共のゴミ箱や他人の敷地に捨てず、必ず自宅に持ち帰って、地域のルールに従って適切に廃棄してください。
自宅のトイレに流せるもの、燃えるゴミとして出せるものなど、自治体の指示を確認しましょう。時には、うんちを流した後の地面に水をかけるなど、消臭・清掃の配慮もできるとより良いでしょう。
まとめ
犬の散歩中のうんち処理は、飼い主の責任でありマナーです。うんちの放置や不完全な回収、不適切な廃棄は衛生面や近隣トラブルの原因になります。
また、犬を叱ると問題行動につながることも。必要なグッズを携帯し、完全に回収して自宅に持ち帰り、適切に処理することが、愛犬と周囲の快適な共存のために必要なことだと忘れないようにしましょうね。